「鯖(サバ)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

サバは、季節を問わずおいしく、いつでも手ごろな値段で手に入りやすい魚のひとつ。
「青魚の王様」と呼ばれるほど、栄養価が高く、健康によいとされるDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
「鯖(サバ)」の旬
日本で獲れるサバには、「マサバ」と「ゴマサバ」の2種類があります。
「マサバ」は秋から冬、「ゴマサバ」は夏に旬を迎え、旬のマサバは、脂のりがよく、ゴマサバは味や脂質量が安定しているのが特徴です。
「鯖(サバ)」の栄養
サバは、良質なたんぱく質をはじめ、DHA・EPA、ビタミンDなど、体に嬉しい栄養素をたくさん含んでいます。
なかでもDHA・EPAは食事からしか取れない脂で、脳の神経細胞の材料に必要な栄養素として注目されています。
おいしいものの選び方
目が澄んでいて、体全体にハリがあるものを選びましょう。
また、銀白色に輝き、皮の模様がはっきりしたものが新鮮です。
「鯖(サバ)」の調理のポイント
生のサバは、傷みやすく買ったらすぐに使い切りましょう。寄生虫がつきやすいため、生食用と売られているもの以外、加熱調理が必要です。
ここでサバをおいしく食べるコツを知って、調理に活かしてみましょう。
種類による食べ方
- 生サバ
生サバは、主に三枚おろしにされているサバです。味噌煮や塩焼き、ムニエルなど、基本何でも合います。 - 塩サバ
塩サバは、水揚げしたサバを塩水に浸し、干して作られます。焼くだけで立派なおかずになりますが、調理で使う際は塩分が多くならないように注意が必要です。 - しめサバ
生サバを塩漬けした後、酢漬け加工したものです。刺身や寿司、マリネ、和え物などにして食べます。


臭みの取り方
サバの臭みが気になる場合はさっと湯通ししたり、生姜や酒、味噌を使ったりするとよいでしょう。
「鯖(サバ)」の保存方法
次に、サバの保存方法のご紹介です。
- 冷蔵保存
サバは、冷蔵室に入れて、当日から翌日(パッケージに記載がある場合は期限以内)に使用しましょう。 - 冷凍保存
すぐに使わない場合は、冷凍保存がおすすめです。保存の目安は1か月程度です。
冷凍保存方法
- サバを食べやすい大きさに切る。
- 表面の水気をペーパータオルで拭き取り、1切れずつラップに包む。
このとき、十字に切り目を入れると、煮物などに使うときに味が染み込みやすくなります。 - 冷凍保存袋に入れて冷凍室へ。
冷凍したサバを解凍するときは、冷蔵庫で自然解凍のほか、電子レンジで解凍や凍ったまま調理する方法があります。
解凍後は生のサバのように、煮たり、焼いたり普通に使用できます。
まとめ
サバは、刺身、塩焼き、味噌煮、竜田揚げなど、さまざまな料理に幅広く利用できます。
手軽にサバの栄養を摂りたいときは、缶詰を利用するのもよいでしょう。
調理済みなうえ、骨まで柔らかくカルシウムを効率よく摂取できます。ぜひ、お好みの食べ方で、サバのおいしさを味わってみてください。
