幼児専門の給食委託会社「富喜屋(ふきや)」は、全国の保育園・幼稚園・こども園に給食を提供しています。

学校法人帝塚山学院 帝塚山学院幼稚園さま【大阪府】(お弁当給食サービス(配達)

まもなく創立100周年を迎える帝塚山学院幼稚園さま。
お野菜の栽培だけでなく、お料理づくりやレシピの公開、そして講演まで幅広くご活躍の園長 田中幸枝先生にお話を伺いました。

食育力
園長「田中 幸枝先生」

創立1916年(大正5年)、まもなく創立100周年を迎える帝塚山学院さま。

帝塚山学院幼稚園、小・中・高等学校、泉ヶ丘中学校・高等学校・大学・大学院と全国でも有数の総合学園として、5400名を超える生徒が学んでいます。

>> 帝塚山学院幼稚園のホームページ

園長「田中 幸枝先生」

配膳は、とても家庭的な温かみを感じます

宮崎:田中先生、今日はどうぞよろしくお願い致します。
今、ちょうど給食が各教室に運ばれていますが、先生・保護者のみなさんが協力しあっての配膳は、とても家庭的な温かみを感じますね。本当に素晴しい取り組みだなと感じていました。

園長:はい。当園では、毎日の給食の配膳に、保護者の皆さんにも交代でお手伝いいただいているんです。保育中のこども達にも接することができますし、保護者の皆さんも、こども達がどんな給食を食べているかに高い関心をもってらっしゃいます。

実際に毎日の給食を保護者の皆さんにも食べていただけるという意味でもとても意味のある取り組みだと思っています。

10年前から、こども達と園の畑で野菜や果物を育てています

宮崎:そして、帝塚山学院幼稚園さまは「食育」にも大変力をいれてらっしゃいますね。

園長:はい。10年前から園の畑で様々な野菜や果物の栽培をこども達と一緒にしてきました。

宮崎:何を育ててらっしゃるんですか?

園長:そら豆 スナップえんどう きゅうり トマト ズッキーニ さつまいも じゃがいもトウモロコシ そしてお米、あと・・・いちじくやぶどうも栽培してします。ぶどうからは酵母をとって、自家製天然酵母でパンを焼いたり・・・温室ではドラゴンフルーツなんかも他にも色々です(笑)
もちろん、こども達と一緒にですよ。ここが一番大切ですから。

宮崎:素晴しいですね。こども達の様子はどうですか?

園長:こども達も本当に楽しんでいるようです。普段の水やりや、草抜きもこどもたちが手伝ってくれます。そして、収穫はもちろんこども達が行います。

また、成長したら丈が2m近くになるスナップえんどうなどは、背の高い場所は保護者の方に収穫してもらい中ほどを年中・年長さんが収穫します。保護者の方にも新鮮でおいしいと大好評なんですよ。

それに、こども達にとって2mのスナップえんどうが生い茂る畑はまるでジャングルの様で、ワクワク ドキドキ収穫を楽しんでいます。

収穫の後はみんなでいただきます

宮崎:こども達にとって、本当に貴重な体験ですね。

園長:ええ。そして、収穫の後はみんなでいただきます。たとえば収穫したそら豆。さやのまま素焼きにすると、厚いさやの中で蒸し焼きになるんですね。

ホクホクと本当に美味しい。これをおやつにいただいたり、収穫したてのトウモロコシを生のままでがぶりといただいたり。これが実に美味しくて、甘さもぜんぜん違うんです。

そしてお野菜が苦手だったこども達も、驚くほど喜んで食べてくれるんです。

宮崎:ホームページにも、土にふれあい野菜を育て、収穫した作物を美味しそうに食べるこども達のイキイキとした様子が紹介されていますね。
帝塚山学院教員ブログ 『保育のひろば』

こども達にとって食の体験・経験がいかに大切か、こども達の笑顔を通して気づかされました。
今日は本当にありがとうございました。

こども達が作った野菜

「学校法人帝塚山学院 帝塚山学院幼稚園」さま 取材後記

様々なお野菜やフルーツ・・そしてお米まで育ててらっしゃる帝塚山学院幼稚園さま。

田中先生にお聞きすると、実際に農家の方に育て方やコツを教えてもらう事もあるそうです。そして、田中先生のブログには、そんな丹精こめて育てた野菜の料理方法やレシピまでもが紹介がされています。

「ローマは一日にしてならず」・・・菜園をスタートしてから10年間の積み重ねと広がり。帝塚山学院幼稚園さまの食育力の凄さを垣間見た気がします。