「小松菜(こまつな)」は、中国原産の緑黄色野菜です。
江戸時代、現在の東京都江戸川区小松川付近で栽培され、鷹狩りで小松川を訪れていた八代将軍、徳川吉宗に献上する汁ものに使用。
大変気に入り、地名をとって「小松菜」と命名されたといわれています。
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こまつな の旬
12〜3月ころ。最近は、ハウス栽培が一般的。通年流通しています。
こまつな の栄養
小松菜はビタミンA(β-カロテン)、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。
こまつな の栄養素を効率よく摂取するコツ
小松菜に含まれる植物性のカルシウムは、吸収率が19%と低め。
しかし、肉や魚、乳製品などの動物性たんぱく質と合わせると吸収率アップが期待できます。
料理例)小松菜と豚肉の卵炒め、小松菜のミルクスープなど
おいしい「こまつな」の選び方
緑色が鮮やかなもの、葉全体がシャキッとしていて、茎が太くしっかりしたものがおすすめです。
こまつな の調理のポイント
ここで、小松菜をおいしく食べるコツを知って、調理に活かしてみましょう。
こまつな の下ごしらえ
小松菜はアクが少ないため、下茹でする必要がありません。
こまつな を生で食べる場合
小松菜はスムージーやサラダなど、生のままでも食べられる野菜です。
生食する場合は、特に汚れが溜まりやすい根元部分を中心によく洗ってから使用しましょう。
こまつな の青臭さが気になるときは
小松菜はアクが少なく使いやすいと感じる方がいる一方、青臭さが気になる方も。そんなときは以下の方法を試してみてください。
- 茹でる
料理前に、さっと塩茹ですることで青臭さが軽減します。 - 味付けを工夫する
うま味や甘味などを上手に使ったり、しっかり味付けされた料理に合わせたりするとよいでしょう。
青臭さがカバーされ、おいしく仕上がります。
料理例)小松菜と薄揚げの煮浸し、小松菜と豚肉とのオイスターソース炒めなど
こまつな の保存方法
次に、小松菜の保存方法のご紹介です。
こまつな の冷蔵保存
小松菜は常温に置いておくと葉がしなびてしまうため、すぐに使わない場合は、湿らせたキッチンペーパーに包んで保存袋に入れて野菜室へ。
根が下になるように立てて保存すると長持ちしやすくなります。保存の目安は1週間です。
こまつな の冷凍保存
水気を拭き取り、使いやすい長さにしてから、冷凍用の保存袋に入れて冷凍室で保存しましょう。保存の目安は冷凍室で1か月程度です。
こまつな の解凍
アクが少ないため、凍ったまま汁物や炒め物に使えます。
和え物やお浸しとして食べる場合は自然解凍が便利です。既にしんなりしているため、水気を絞るだけで食べられます。
「こまつな」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
小松菜は、葉の部分をやわらかく加熱して、すり潰したものや裏ごししたものを離乳初期(生後5、6カ月ごろ)から与えられます。
「保存した食材」を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
小松菜は、栄養価が高いだけでなく、鮮やかな緑色も大きな魅力です。
お浸しにしたり、炒めたり、小松菜を取り入れておいしく楽しく健康的に食卓を飾ってみてください。