認定こども園 三鷹台幼稚園【東京都】(自園給食サービス)

子どもたちに、より安心・安全な給食を
副園長「鈴木 健司」先生

認定こども園 三鷹台幼稚園

東京都三鷹市、緑豊かな井の頭公園と玉川上水をそばにした静かな住宅地に立地する「認定こども園 三鷹台幼稚園」さま。
令和2年3月のナーサリー(保育所)開園にあわせて全園児への「自園給食」を導入されました。
副園長の「鈴木 健司」先生からお寄せいただいたご感想、そして、ナーサリー(保育園)、幼稚園の職員のみなさまから寄せられた給食についてのアンケートから、一部抜粋をしてご紹介いたします。

副園長「鈴木 健司」先生

副園長「鈴木 健司」先生から寄稿いただきました

当園は、東京都三鷹市に昭和30年に開園しました。

昭和38年度から3歳児保育を始め、平成時代の初めからは預かり保育の充実に注力してきました。

当園周辺地域は、ご夫婦とも労働されているかたが年々増えている地域です。

長時間幼稚園を利用する子どもが増えてきたことから、平成25年度より幼稚園型認定こども園となりました。また、令和2年3月より、1~2歳児対象の企業主導型保育事業も開始しました。

お弁当給食は、改善の必要を感じていました

当園も従来は他の幼稚園と同様に、隣接市にある民間の給食センターでつくるお弁当形式の給食を提供してきました。
給食工場で大量生産されるため安価であるというメリットがある反面、食物アレルギー対応が充分でないこと、また、工場からの配送時に冷めてしまい、特に夏は配達後の保管時に食中毒の危険性が生じるというデメリットがありました。

また、保護者アンケートにも、お弁当形式の給食は「見た目が茶色い」「冷凍食品や揚げ物が多い」「野菜が少ない」「食物アレルギーにも対応してほしい」などの記述がみられました。

さらに近年、中国産食品だけでなく、国内でも食品関係の生産地、原材料、消費期限・賞味期限などの偽装事件が相次ぎ、また東日本大震災での原子力発電所事故なども影響したことで、子どもが食べる食材料について、保護者の関心がとても高くなってきました。

「富喜屋(ふきや)」の給食は、当園がまさに求めていた給食でした

「子どもたちに、より安心・安全な食材で作った、お子様ランチ風でない給食を自園で提供したい」と考えていた矢先、東京都私立幼稚園連合会主催の幼稚園施設見学会の際に訪れた葛飾二葉幼稚園の二葉昭二園長先生から、自園の給食室見学と同時に、調理委託している富喜屋さんをご紹介いただきました。
後日試食させていただいた「肉じゃが」の味が忘れられません。

富喜屋さんの4つのこだわりである

  1. 「和食が基本」の献立
  2. 冷凍加工食品不使用
  3. うま味調味料を控えた自然なおいしさ
  4. 月に1度のオーガニック給食は

当園がまさに求めていた給食でした。
魚料理のメニューもあり、野菜たっぷりな和食中心で、温かい汁物(お味噌汁、豚汁、スープなど)も出せるなど、従来のお弁当給食には無い魅力でした。

「中国産不使用」の自園給食を導入し、保護者にも大変好評です

当園では無理に完食させることを強要しません。しかし、実際に導入してみると、「おいしい!」と完食する子どもが続出。

おかわりする子ども、嫌いな野菜も食べることができるようになった子どもなど、「皆でおいしく、楽しく味わって食べる」給食の効果が、良い方向に表れています。

当園はさらに、

5. 中国産不使用の安心な食材を、オプションとして導入しております。

「子どもには安心安全なものを食べてもらいたい」という保護者の希望にも叶い、大変好評をいただいております。

降園時、子どもが保護者に「今日の給食は○○でおいしかったよ。おかわりもしたよ!」などと嬉々として話している声を聞くと、富喜屋さんにしてよかった、と改めて思います。スーパーに買いものに出たときに、子どもがいろいろな食材について興味をもって話す様子です。保護者の食に対する意識も、より高まったのではないでしょうか。

近年は求人難の時代です。しかし、当園調理室のスタッフ募集では、栄養士資格をもったかたを含め在園児保護者が3名も応募いただき、総勢5名がスムーズに決まりました。

子どもたちのために、心を込めておいしい給食(+おやつ)を毎日調理していただいております。

幼稚園で自園の調理室設備をつくるのは、三鷹市内では当園が初めてでした。調理道具や食器も含め大きな投資が必要でしたが、そこで働くかたの雇用も生み出すことができたことに、満足しております。

「質問表」へのご回答もいただきました

「認定こども園 三鷹台幼稚園」様は、複数の先生によるアンケート形式でのご回答をいただきました。
とても素晴らしいご意見をいただいておりますので、たくさん掲載させていただきます。

「食べる」ということに対して、子どもたちへの想いをお教えください

副園長「鈴木先生」:食べる、ということは、生活の基本です。栄養バランスのとれた食事を、皆で楽しく食べる給食は、幼少期の教育・保育に大切な取り組みであると考えております。

ひと昔まえは、三度の食事は家庭教育で行われるものでした。しかし、近代は、夫婦共働き、シングルマザー(ファザー)、子どもの貧困、その他様々な問題があって、食の栄養バランスや礼儀作法についても、家庭での教育だけに頼ることができない時代になってきました。

また、本来食べられるのに捨てられてしまう食品、いわゆる食品ロスの問題も深刻です。幼稚園での給食では、「食事とは他の生き物の命をいただくことだということ」を子どもたちに教え、命の循環に気づき、食べ物を無駄にせず、感謝の気持ちを抱くようにしたいと考えております。

給食でこだわっていることを教えてください

副園長「鈴木先生」

  • 安心・安全な食材を使った給食を提供したい。
  • いろいろな食材に出会い、郷土料理、伝統料理等の食文化への理解を深めてほしい。
    →これらは、富喜屋さんの給食で実現することができました。
  • 茶碗などの食器にもこだわりたい。
    →茶碗の持ち方などの作法にも影響するため、強化磁器の食器を使用しています。FRP製食器に比べ、強化磁器の食器は幼児にとっては重いのですが、料理を盛りつけたときの美しさが違います。この違いは、食欲にも影響するように思います。
    当然ときどき割れるので、コストのかかることではありますが、「大切に扱わないと割れてしまう」経験もしてほしいと考えます。

「食育」について活動されていますか 

副園長「鈴木先生」:幼少期は野菜嫌いな子どもが多いため、行事としての芋掘りのほか、園児がトマトやナス、オクラの栽培などを行って、野菜を身近に感じるよう努めております。
また、「やさいのパーティー」という劇を行ったり、野菜関係の絵本を置いたりして興味をもつように促しています。

同じ野菜でも形や色、味などが異なる種類があることにも興味をもってほしいと思います。

野菜以外にもいろいろな食材と出会って、「これは何ていうたべもの?」という園児のことばが多く発せられることを目指しています。

給食会社の選定にあたって、なにを重視されましたか

~何社くらい検討されましたか。当社に決めた理由は何でしょうか。~

副園長「鈴木先生」:3社ほど検討いたしました。

最終的にはコストではなく、食物アレルギー対応がしっかりしていること、さらに何よりも(前述)富喜屋さんの4つのこだわりが、当園の求めていた要件(子どもたちに、より安心・安全な食材で作った、お子様ランチ風でない給食を自園で提供したい)と一致したことでした。

また、宮崎社長の情熱的なご説明とお人柄に、永くお付き合いしていきたい、と思えたことでした。

当社の給食室スタッフの対応はいかがでしょうか

副園長「鈴木先生」:(前述のとおり)当園在園児の保護者も多く、心を込めておいしい給食(+おやつ)を毎日調理していただいております。また、厨房も、いつも清潔に保っていただいております。

ごみの排出方法について、当初検討をお願いする事項もありましたが、現在、全員完璧に対応いただいております。

保育所の監査時にも、大阪本社から経験豊富で優秀なスタッフを派遣いただき、指摘事項無く済んだことに感謝しております。

これから給食で期待することをお教えください

副園長「鈴木先生」:保護者目線では、「温かくおいしい食事が食べられること」「栄養バランスがとれており、食べず嫌いや偏食を減らすこと」でしょう。

幼稚園側の目線では、とにかく「衛生管理の徹底など食の安全性が確保されていること」です。おいしく楽しい給食は、絶対に食中毒を起こしてはいけないと考えます。
つぎに、「いろいろな食材に出会い、郷土料理、伝統料理等の食文化への理解を深めること」です。富喜屋さんが毎月献立表コラムに掲載の郷土料理紹介や、給食だよりの季節の食材紹介は、保護者からも大変喜ばれています。

(新型コロナウィルス感染症の状況も考慮しながら)今後は、栄養士さんにご協力いただき、保護者向けの試食会、栄養指導や簡単にできる料理やおやつなどのご紹介企画なども行っていきたいと考えます。

ここからは、複数の先生からの貴重なご意見を、ごく一部ではございますが抜粋してご紹介いたします。 日々、こども達を間近で見守っているからこそのご意見が非常に参考になります。ありがとうございました。

野菜が多く、和食中心の献立ですが、こどもの反応はいかがですか

  • 野菜が苦手な子も一部おりますが、友だちや先生と励まし合いながら、少しずつ口にすることができるようになっています。
  • 友だちが食べている様子を見たり保育者からの声がけで口にしてみると、野菜が苦手な子も、おいしさを感じて、食べられる食材が増えている子もいます。
  • 「これはなにー?」と野菜にとても興味を持ち、初めは苦手意識があった子も少しずつ食べられるようになり、自信に繋がるようになってきました。
  • 初めは野菜を苦手とする子どもが多くいましたが、毎日食べることで「今日は野菜が食べられたよ!」と意識が変わっていく姿が見られます。
  • 食べたことがない野菜も友だちと食べてみると美味しかったという反応がたくさんあるので良いと思います。
  • 給食開始当初(4~6月)は、野菜の量に全くついていけず、残す子も多くいましたが、一人ひとりの量を調節しながら食べていくうちに味にも慣れ、和食で食べたことが少ないものでも、野菜たっぷりなものでもよく食べるようになりました。

一方で、こんなご意見もいただいております

※大変貴重なご意見ですので、あえて掲載させていただきます。

  • メニューによって減りが悪いものもありますが、カレーやうどんはやはりいつも大人気で皆んなすぐに「おかわり!」と言って、お皿をピカピカにしています。
  • 細かく野菜が切られ、お料理の中に混ざっていると、子どもたちも進んで食べている様子が見られます。ですが、野菜が丸々入っているものや、野菜の味を楽しむようなお料理は、少し進みが遅く見られる時があります。
  • 素材の味を楽しめる優しい味付けに、野菜本来の甘みを感じて食べることを心待ちにしている子もいますが、苦手意識を感じやすく食べ切れない子も数名います。
  • 和食なので限界があると思うが、見た目が地味な献立メニューの日は、子どもの食への楽しみが少し欠ける。

行事食、郷土料理、旬の食材、おやつについてはいかがでしょうか

  • 乳児クラスは、まだ小さいので、それぞれしっかりと理解して食事ができている訳ではありませんが、可愛い型の食材が入っていたり、珍しい料理だったり、目で見える違いは子供たち自身も楽しんでおりますし、私たちも給食内容を用いて、子どもに伝えることができるので、ありがたく思います。
  • 特に郷土料理は、その土地その土地についてなど、私たち職員も学ぶことがあり、毎月いただく献立表の説明をじっくり読んでしまいます。
  • 「これはなんていうの?」等、子どもたちも興味を持って食べていますし、季節や郷土にちなんだ食事をナーサリーで食べられるのは嬉しいです。
  • 何よりとても美味しいです!
  • 郷土料理も「〇〇ってどこにあるのー?」という声が聞こえてくるので、日本の地名にも興味を持つことができています。
  • 行ったことのない土地の料理を食べられることを楽しみにしています。
  • 旬の食材や行事食については、月刊本を使って話すこともあるのですが、実際に見たり食べたりすることで、より知識が広まったり深まったりすると思うので、とても有難いです。
  • 郷土料理を目にしたり食することによって、どこか見えないものに思いを馳せたり、周りに興味や関心を持つひとつのきっかけ、また、子どもと保護者とのコミュニケーションの一つになるので継続してほしい。

苦手な食材やお料理の時、どのように工夫されていますか

  • 他の子が自分の苦手な食材を美味しそうに食べている姿を見て、自分も食べてみよう!と自発的に食べた!というパターンもあります。
  • 給食があるおかげで、成長している部分がたくさんあると思います。
  • 普段食べない野菜を頑張って食べた子どもには、特に褒める関わりを大切にして、「食べられた」という達成感を味わえるよう心がけています。
  • 食材の名前や色を見て「苦手」と思い込んでしまう子どももいるため、一口だけでも口の中に入れて味を感じられるよう促しています。また、配膳方法も、子ども一人ひとりに合わせた量を考え、盛り付けしています。
  • 食べられない子には少量を盛り、完食するチャンスを作るようにしています。だいたいの子が食べられるようになってきて、残飯も減ってきました。
  • 無理強いせずに、また苦手意識に繋がらないために、「一口だけ食べてみる?」と声がけ、定期的に一口ずつ食べることによって、いつか味覚が変化し、好きになる日を願う。また、食べられた時には、たくさん褒め、向上心を培う。

先生は、当社の給食を楽しんでいただけていますか

  • 毎日とても楽しみです!!
  • とても美味しいです!いっぱい食べて太らないか心配です…
  • 私は、特に郷土料理の日とカレーライスの日がとても楽しみで、毎月献立表が届くと、いつか確認をし、その日は朝ワクワクしながら出勤しています!
  • 私自身、去年までお弁当ということもあり、食のバランスが偏っていて、野菜不足な面があったため、たくさん野菜が食べられて嬉しいです。
  • 子ども同様、「今日の給食は何かな?」とワクワクし、午前の保育をしています。
  • 子どもと一緒に「今日の給食なにかなー?」「良い匂いがしてくるねー!」(昼食前、園庭まで匂いが届いて、子どもと給食を楽しみにする瞬間です)と毎日楽しみにしています。
  • 「オクラの塩昆布和え」や「ブロッコリーのおかか和え」など簡単にできそうなメニューをよく晩ご飯の献立に参考にさせていただいています。
  • 普段なかなか自分では買わない野菜も食べられるので嬉しいです。また、調理法やメニューも参考にさせていただいています。

保護者の皆さまの反応はいかがですか

  • 試食された保護者の方は、皆様とても美味しいとおっしゃっていました。
  • また、玄関に置かれた展示食を見て、お子さまが一生懸命「これは〇〇でおいしかったよ」など、お迎えの際に話している姿があり、保護者の方も嬉しそうに話を聞かれております。
  • 展示食を見て、郷土料理等のメニューの豊富さに驚いていらっしゃる方、降園の際に、必ず親子で今日の給食の話をして帰られる方もいます。
  • 保育参加の日に試食した保護者の方から「美味しいですね」「いつもこんなに美味しいものを作っていただけてありがたいです」等のお言葉をいただいております。
  • 保育参加等で食べていただく機会がある際には、皆様「美味しい」と言ってくださっています。
  • 保護者の方も給食に安心感を持っていただけていると感じます。
  • また、ご家庭ではあまり食べることに興味を示さないお子様も、給食は完食をしていることもあるようで、保護者の方からは、「幼稚園の給食があり良かった」と安心される方もいらっしゃいます。
  • 家では野菜を全く食べない園児も、幼稚園では少しでも食べられるよう努力していることに対して好評があります。
  • おうちで食べたことのない「苦手なもの」などを食べることができて、喜ばれている様子もあります。

みなさまにたくさんのご意見・ご感想をいただきました。本当にありがとうございました。

嬉しいお声の中にも、お料理の組み合わせや調理法などについて、改善のご要望もいただきましたので、さっそく献立・調理に反映するよう取り組んでおります。これからもより良い給食を提供できるよう、誠実におつくりして参ります。

(富喜屋 給食室一同)

「認定こども園 三鷹台幼稚園」さま 編集後記

副園長「鈴木 健司」先生

柔和な笑顔と「より良い給食を提供したい」という強い想いをお持ちの鈴木先生は、給食室の栄養士・調理スタッフのことをいつも気にかけてくださいます。

子どもたちの為はもちろんのこと、鈴木先生はじめ職員のみなさん、保護者のみなさんのご期待に沿えるよう頑張ろうという想いを、スタッフ一同新たにいたしました。

お忙しい中の取材協力、本当にありがとうございました。