甘くてみずみずしい「いちご」は、子どもたちにも人気の食べ物です。
日本にいちごが伝わったのは、江戸時代末期の1830年代ごろといわれています。オランダ船によって持ち込まれたことから、当時は「オランダイチゴ」と呼ばれていたそうです。
その後、明治時代になると欧米からさまざまな品種が導入され、1900年ごろには外国品種を使った営利栽培が始まったとされています。
現在では、保育園や幼稚園でも、子どもの年齢や食べる力に合わせて食べやすい大きさに切るなど、デザートやおやつとして取り入れられています。

いちご の旬
現在、市場には12~3月頃を中心に多く出回ります。
かつては4~5月頃が旬でしたが、ハウス栽培の普及や品種改良、クリスマスシーズンの需要などもあり、冬から春にかけて店頭に並ぶようになりました。
いちご の栄養
いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。
また、ビタミンB群の一種である葉酸も含まれています。
ビタミンCや葉酸は水に溶けやすい「水溶性ビタミン」です。
いちごは生のまま食べられるため、手軽にビタミンを取り入れやすい食材といえるでしょう。
ビタミンの詳しい働きや、上手に摂るためのポイントについては、こちらの記事でご紹介しています。
→【ビタミン】の働きって?上手な摂り方を知って、日々の体調管理に活かそう!
いちごは野菜なの? 果物なの?
いちごは、果物の仲間と思われがちですが、園芸学では野菜に分類されます。
一般的に、木になるものは「果物」、草になるものは「野菜」と区分されます。
いちごは草になる植物のため、農林水産省の統計でも野菜として扱われています。
一方、果物と同じように食べられていることから、「果実的野菜」と呼ばれています。
ちなみに、いちごの表面にあるつぶつぶは種ではなく、一つひとつが小さな果実です。
私たちが食べている赤い部分は、「花床(かしょう)」と呼ばれる部分が大きくなったものです。
おいしい「いちご」の選び方
いちごを選ぶときは、次のポイントを参考にしましょう。
- 全体が鮮やかな赤色で、つやとハリがある
- ヘタの近くまで色づいている
- ヘタの緑色が濃く、しおれていない
- 傷や変色がない
- パックの底に果汁がたまっておらず、実がつぶれていない
パック入りのいちごは、上から見るだけでなく、底の部分も確認するのがポイントです。
お買い物の際にチェックしてみてください。

いちご を食べるときのポイント
ここでは、保育園・幼稚園の子どもたちが「いちご」をおいしく食べられるよう、食べるときのポイントをご紹介します。給食やご家庭で活かしてみましょう。
- より甘く味わう食べ方
いちごは先端から熟していくため、ヘタに近い部分よりも先端部分のほうが甘いといわれています。
そのため、ヘタ側から食べると、最後に甘い先端部分が残り、甘さを感じやすくなります。
子どもたちと食べ比べて、味の違いを確かめてみるのもよいでしょう。 - 子どもの年齢や食べる力に合わせる
子どもの年齢や食べる力に合わせて、大きさを調整して与えましょう。まだかむ力が十分でない時期は、熟してやわらかいものを選ぶとよいでしょう。
いちごは丸ごとのまま口に入れると、のどに詰まらせるおそれがあります。
必要に応じて食べやすい大きさに切って与え、食べている間は子どもから目を離さないようにしましょう。
また、よくかんで食べるように声をかけることも大切です。




いちご の保存方法
いちごは傷みやすいため、購入後はなるべく早めに食べましょう。
長く保存したい場合は、冷凍保存もおすすめです。
冷蔵保存
いちごは水分が付くと傷みやすくなるため、洗わずに保存します。
傷んでいる実がある場合は取り除き、キッチンペーパーを敷いた保存容器などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。いちごをヘタの部分を下にし、いちご同士が重ならないように並べると、傷みにくくなります。
洗うのは、食べる直前がおすすめです。
※保存期間の目安:2~3日
※いちごの状態や保存環境によって異なります。
冷凍保存
- いちごを洗い、ヘタを取り除く。
- キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取る。
- 砂糖を薄くまぶす。
- 2〜3個ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍する。
砂糖をまぶしておくと、冷凍中の乾燥を防ぎやすくなります。
※保存期間の目安:約1か月
解凍について
冷凍したいちごは、完全に解凍すると水分が出て、やわらかくなります。
半解凍の状態で食べると、シャリシャリとした食感が楽しめます。
また、スムージーやジャム、ソースなどに活用するのもよいでしょう。
「いちご」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
いちごは、離乳食初期(生後5~6か月頃)から取り入れられます。
初めのうちは、加熱したいちごを裏ごししたり、なめらかにつぶしたりして、ヨーグルト状の飲み込みやすい状態で与えましょう。
慣れてきたら、赤ちゃんの発達や離乳食の進み具合に合わせて、つぶし方や大きさを変えていきます。
初めは加熱して与えましょう
いちごは生でも食べられる果物ですが、離乳食を始めたばかりの頃は、赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いため、加熱してから与えると安心です。
また、甘酸っぱさが魅力のいちごですが、赤ちゃんは酸味を強く感じることがあります。
乳児は甘味を好み、苦味や酸味は苦手に感じやすいといわれています。
慣れてきたら、生のいちごも少しずつ取り入れてみましょう。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存したものは1週間以内を目安に、なるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。
また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

こどもに話したい「いちご」の話 ~いちごクイズ!~
最後に、子どもたちと一緒に楽しめるクイズをご紹介します。ぜひ挑戦してみましょう。
第1問:いちごの表面にあるつぶつぶは、何でしょう?
- 種
- 小さな果実
- 葉っぱ
第2問:いちごは、どの部分が最も甘いといわれているでしょう?
- ヘタの近く
- 真ん中
- 先端
第1問:2.小さな果実
いちごの表面にあるつぶつぶは、種に見えますが、一つひとつが小さな「果実」です。
その果実の中に種が入っています。
私たちが普段食べている赤い部分は、花の付け根にある「花床(かしょう)」という部分が大きくなったものです。
第2問:3.先端
いちごは先端から熟していくため、ヘタの近くよりも先端部分のほうが甘いといわれています。
まとめ
いちごは冬から春にかけて多く出回る、子どもたちにも親しまれている食べ物です。
ビタミンCや葉酸を含み、手軽に取り入れやすいのも魅力です。
選び方や保存方法も参考にしながら、子どもたちと一緒にいちごのおいしさを味わってみましょう。





