シャリシャリとした食感とみずみずしさが魅力の「なし」は、日本の秋を代表する果物です。
日本では弥生時代の遺跡からなしの種が見つかっており、古くから親しまれてきました。
現在では、保育園や幼稚園でも、子どもの年齢や食べる力に合わせて食べやすい大きさに切るなど、デザートやおやつとして取り入れられています。

なし の旬
なしは、品種によって収穫時期が異なり、夏から秋にかけて旬を迎えます。
代表的な品種には「幸水(こうすい)」「豊水(ほうすい)」「あきづき」「新高(にいたか)」などがあります。
品種ごとに収穫時期が異なるため、長い期間楽しめるのが特徴です。
なし の栄養
なしは、約9割が水分でできています。
みずみずしく食べやすいため、暑い時期にも取り入れやすい果物です。
また、体を動かすエネルギー源となる糖質(炭水化物)を含み、やさしい甘みを楽しめます。
炭水化物について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
→【炭水化物(たんすいかぶつ)】は、脳やからだの大切なエネルギー源!
おいしい「なし」の選び方
なしを選ぶときは、次のポイントを参考にしましょう。
- 果皮に張りがあるもの
- 同じ大きさなら重みがあるもの
- 軸がしっかりしているもの
- 色ムラが少ないもの
- おしりの部分がふっくらしているもの
なしを食べるときのポイント
ここでは、保育園・幼稚園の子どもたちが「なし」をおいしく食べられるよう、食べるときのポイントをご紹介します。給食やご家庭でも参考にしてみてください。
- 購入後は早めに食べる
なしは収穫したあとに甘みが増える果物ではありません。
また、時間がたつとシャリシャリとした食感やみずみずしさが失われやすくなるため、購入後はなるべく早めに食べるのがおすすめです。すぐに食べない場合は、冷蔵庫で保存しましょう。 - 子どもの食べる力に合わせる
なしはシャリシャリとした食感が特徴です。子どもの発達に合わせて食べやすい大きさに切り、食べている間は子どもから目を離さないようにしましょう。
よくかんで食べられるよう、声をかけながら見守ることも大切です。


なし の保存方法
なしは乾燥すると水分が失われ、食感や風味が損なわれやすい果物です。
長く保存したい場合は、冷凍保存もおすすめです。
冷蔵保存
なしは洗わずに、キッチンペーパーで1個ずつ包みます。
その上からラップで包み、ポリ袋に入れて口を閉じ、ヘタを下にして冷蔵庫で保存しましょう。
キッチンペーパーが湿ってきたら、新しいものに取り替えると鮮度を保ちやすくなります。
※保存期間の目安:約10日
※なしの状態や保存環境によって異なります。
冷凍保存
なしは皮をむいてくし形に切り、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
※保存期間の目安:約1か月
解凍について
冷凍庫から取り出して約15分置くとシャーベット風に、約30分置くと、シャリシャリ感がやわらぎます。
解凍時間は室温によって異なるため、様子を見ながら調整しましょう。
「なし」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
なしは、離乳食初期(生後5~6か月頃)から取り入れられます。
初めのうちは、加熱してすりおろしたり、裏ごししたりして、ヨーグルト状の飲み込みやすい状態で与えましょう。慣れてきたら、赤ちゃんの発達や離乳食の進み具合に合わせて、つぶし方や大きさを変えていきます。
離乳食期は加熱し、誤嚥・窒息に注意
赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いうえ、なしは硬さがあるため、衛生面や誤嚥・窒息事故の予防のため、離乳食期は加熱してやわらかくしたものを与えましょう。
教育・保育施設向けの事故防止ガイドラインでも、誤嚥・窒息事故の防止のため、離乳完了期までは梨を加熱して提供することが示されています。
ご家庭でも、離乳食期はこの考え方を参考に、加熱してから与えると安心です。
→【参考】こども家庭庁「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存したものは1週間以内を目安に、なるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。
また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

こどもに話したい「なし」の話 ~なしクイズ!~
なしの特徴である食感は、次のうちどれでしょう?
- シャリシャリ
- ネバネバ
- モチモチ
答え:① シャリシャリ
なしならではのシャリシャリとした食感は、多くの品種で楽しめる特徴です。
まとめ
なしは、みずみずしい甘さとシャリシャリとした食感が楽しめる、夏から秋に旬を迎える果物です。
選び方や保存方法も参考にしながら、ぜひ子どもたちと一緒になしを味わい、季節の恵みや果物のおいしさを感じてみましょう。



