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「かぶ(蕪)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

「かぶ」は、「スズナ」とも呼ばれ、お正月明けに食べる七草でお馴染みの野菜です。
根が白い「小かぶ」が一般的ですが、大型の「聖護院(しょうごいん)かぶ」や根が赤い「万木(ゆるぎ)かぶ」、「温海(あつみ)かぶ」などもあります。

「かぶ(蕪)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】
「かぶ(蕪)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

かぶ の旬

かぶの旬は春(3~5月)と秋(10~12月)の2回あり、春のかぶはやわらかく、秋は甘みを蓄えたものが多くなります。

かぶ の栄養

かぶの根にはビタミンC、でんぷん分解消化酵素「アミラーゼ」、葉は緑黄色野菜に分類され、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。

おいしい「かぶ」の選び方

根は表面にハリ・ツヤがあって、傷がないもの、葉の部分が鮮やかな緑色で、シャキッとしているものが良品です。

また、根のみの場合は、切り口がみずみずしく、キレイなものを選びましょう。同じ大きさのものなら重たいものがおすすめです。

かぶ の調理のポイント

かぶをおいしく食べるコツを知って、調理に活かしてみましょう。

かぶ の下ごしらえ


  • かぶはアクが少ない野菜ですが、皮むき後、水にさらす(10分程度)と雑味が抑えられます。

  • かぶの根同様に葉もアクは少ないと言われています。しかし、アクや苦味などが気になる方は、さっと茹でるとよいでしょう。
  • 葉のつけ根
    かぶの根に葉のつけ根をつけたまま使う場合は、竹串などを使って葉の付け根部分に溜まっている汚れをかき出しましょう。もしくは、水に数分、浸してから流水でよく洗うと汚れが落ちやすくなります。

かぶ の調理で注意したいこと

かぶの根・葉に含まれているビタミンCやカリウムなどは、水に溶けやすい栄養素です。

調理する際は、必要以上に、水にさらし過ぎたり、茹で過ぎたりしないようにしましょう。

かぶ の保存方法

次に、かぶの保存方法をご紹介します。

かぶは買ってきたらすぐに根と葉を切り分けます。根に葉をつけたまま保存してしまうと、根の水分や栄養分を葉が吸収してしまいます。

かぶ の冷蔵保存

根の部分は、1つ1つ新聞紙で包んで、保存袋に入れて野菜室へ。葉は新聞紙に包んでから、ポリ袋に入れて、茎を下にして野菜室で保存しましょう。保存の目安は、根は1週間、葉は3日程度です。

かぶ の冷凍保存

根は皮をむいて、使いやすい大きさに切り、冷凍保存袋に入れて冷凍します。葉は3~4cm長さにカットしてから冷凍保存袋へ入れましょう。保存の目安は根、葉とも1カ月程度です。
※小かぶは、皮がやわらかいため、煮物やスープに使う場合は皮をむかなくても使えます。

かぶ の解凍について

凍ったままスープや煮込み料理などに。

「かぶ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

かぶは、やわらかく茹でて、なめらかにすり潰したものを離乳初期(生後5、6カ月ごろ)から与えられます。

「保存した食材」を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。

まとめ

かぶ は、味にクセがなく、生のまま食べても加熱して食べてもおいしいのが魅力です。

緑黄色野菜に分類される葉は、ビタミン・ミネラルの宝庫。根は漬け物や煮物にしたり、葉は炒め物にしたりして、無駄なく使い切れるといいですね。

かぶ(蕪)」を使ったレシピのご紹介

お母さんの味「かぶと厚揚げの煮物」昭和のレシピ
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