幼児専門の給食委託会社「富喜屋(ふきや)」は、全国の保育園・幼稚園・こども園に給食を提供しています。

「ゴーヤ(苦瓜)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

「ゴーヤ」は一年生の野菜で、「にがうり(苦瓜)」とも呼ばれます。和名は「ツルレイシ(蔓茘枝)」です。

熱帯アジアが原産地とされ、16世紀ごろに中国経由で日本へ渡来し、沖縄に伝わってきたとされます。現在でも沖縄県が最も多くのゴーヤを生産しています。

また、保育園や幼稚園の給食では、沖縄の郷土料理である「ゴーヤチャンプルー」が人気です。

ゴーヤを豚肉や卵、野菜と一緒に炒めて、醤油や砂糖、塩などで味付けします。様々な具材を組み合わせることで、ゴーヤの苦味が程よく調和し、子どもたちが食べやすくなります。

「ゴーヤ(苦瓜)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

ゴーヤの旬

ゴーヤは通年、出回っていますが、主な旬は7月から8月にかけてです。

ゴーヤの栄養

ゴーヤには、β-カロテン(ビタミンA)、ビタミンC、カリウム、食物繊維などが含まれています。
また、苦味成分には「モモルデシン」という名の水溶性成分が含まれています。

おいしい「ゴーヤ」の選び方

ゴーヤは、全体にハリとツヤがあり、緑色が濃いものを。また、イボが密に存在し、欠けたりつぶれたりしていないものを選びましょう。

ゴーヤの調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「ゴーヤ」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

ゴーヤの美味しさは苦味が特徴のひとつですが、子どもたちは食べにくいことも。塩や熱湯をかけることで食べやすくなります。

ゴーヤの苦味を緩和する方法

  • 塩もみをする
    ゴーヤを切った後、塩を振り、しばらく放置してから洗い流します。
  • 熱湯をかける
    ゴーヤを熱湯にくぐらせるか、一度茹でることで苦味を緩和できます。
  • 子どもたちが好きな味付けに
    子どもたちの好みに合わせて、砂糖、マヨネーズなどで味付けすることで苦味があるゴーヤが食べやすくなります。

ゴーヤの保存方法

次に、ゴーヤの保存方法をご紹介します。

常温保存

ゴーヤを常温で保存する際は、涼しい場所を選んで保存しましょう。高温になるとゴーヤの熟成が進みやすくなるため、気温が28℃以上の場所は避け、2日以内に食べ切ってください。

冷蔵保存

  • 丸ごと
    丸ごと保存する場合は、湿らせた新聞紙に包んで保存用の袋に入れて野菜室へ。1週間程度保存できます。
  • カットしてから
    ゴーヤは縦半分に切り、スプーンでワタと種を取り除いてから、ラップに包んで野菜室で保存しましょう。保存の目安は1週間程度です。

冷凍保存

ゴーヤを冷凍する場合、薄切りにして冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫で保存します。保存の目安は1カ月程度です。

解凍について

解凍する際には、冷蔵庫でゆっくり解凍するか、そのまま炒めものやスープなどに使えます。

「ゴーヤ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

ゴーヤは苦味が強い野菜なので、離乳食に無理に与える必要はありません。与える場合は1歳半以降を目安に、ワタを取って加熱し、細かく刻んでから与えましょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

保存した食材を幼児に与える場合、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※子どもの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら食べさせてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

まとめ

ゴーヤはビタミンCが豊富で、独特の苦味成分「モモルデシン」はポリフェノールの一種で抗酸化力もあります。

さらに、ミネラルもたっぷり含まれているため、暑い夏を乗り切るのにおすすめです。塩や熱湯で苦味を緩和して、美味しく料理に取り入れてみてください。

「ゴーヤ(苦瓜)」を使ったレシピのご紹介

「厚揚げ入り! ゴーヤチャンプルー」お母さんの味・昭和の和食レシピ