「えび(海老)」は日本で古くから、おせち料理などの祝いの席に欠かせない食材として親しまれてきました。「海老」という字は平安時代から使われ、海の老人を意味する当て字です。長いひげや曲がった腰が老人に似ていることから、長寿を願う縁起物とされます。
保育園や幼稚園では、えびは、エビフライやエビチリなど、子どもたちに人気のメニューとして取り入れられています。

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えび の旬
えびの旬は種類ごとに異なりますが、通年で水揚げされ、一般的には春から夏にかけて美味しさが増すとされています。
えび の栄養
えびは、脂肪が少なく高たんぱくな食材です。さらに、赤い色のもとである「アスタキサンチン」には、ビタミンEの500~1000倍ともいわれる強い抗酸化作用があると言われています。
おいしい「えび」の選び方
えびの色が鮮やかで、殻がつやつやしているものを選びましょう。また、臭いが気になる場合は鮮度が落ちている証拠なので、注意が必要です。新鮮なえびは、殻がしっかりとしていて、身がぷりっと弾力があります。
えび の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「えび」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
えび の下処理の方法
水洗い
- 有頭エビ・殻付きエビの場合
殻をむいてから洗うと旨味が流れ出てしまうため、殻がついたまま塩をまぶしてよく洗います。その後、クッキングペーパーでしっかり水気をふき取ります。 - むきエビの場合
塩と片栗粉をまぶし、軽くもみ込むようにして洗い流すことで、臭みや汚れが取れます。最後にクッキングペーパーで水気をふき取ります。
背わたを取り除く
爪楊枝や竹串を殻の隙間から背の中央に入れ、背わたを引っ掛けて抜き取ります。背わたを取らないと臭みの原因になるので注意しましょう。












えび の保存方法
次に、えびの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存
水洗いや背わたを取るなどの下処理をした後、保存袋に入れて保存します。えびは鮮度が落ちやすく傷みやすいため、基本的にはその日に使う分だけを購入するのがおすすめです。
冷凍保存
水洗いや背わたの下処理をしたえびを、冷凍用の保存袋に重ならないよう平らに入れて密閉し、できるだけ早く冷凍します。保存目安は、1ヵ月程度です。
解凍について
冷蔵庫で自然解凍するか、流水解凍が適しています。流水解凍の場合は、直接水をあてるか、袋ごと水にひたして解凍しましょう。
「えび」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
えびは、離乳食完了期(1歳~1歳半)から与えるのが適しています。早くても後期(9~11ヵ月)以降が望ましいとされています。殻を取り除き、細かく刻んだり、すり身にして、しっかり火を通してから与えることが大切です。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

子どもに話したい「えび(海老)」の話 ~えび(海老)クイズ!~
えびはどうやって成長するでしょう?
- だんだん大きくなる
- 殻をぬぎながら大きくなる
- そのままの大きさで生きる
答え: ② 殻をぬぎながら大きくなる
→ えびは体が大きくなるとき、古い殻をぬいで新しい殻になります(脱皮)。
まとめ
えびはエビフライやエビチリなど、子どもに人気の食材で、低脂肪・高たんぱくです。縁起の良い食材としても親しまれ、赤色が食卓を彩ります。調理や保存を工夫し、安全においしく楽しみましょう。












「えび(海老)」を使ったレシピのご紹介
