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「はくさい(白菜)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

白菜(はくさい)は、中国北東部原産の葉物野菜です。
明治8年に東京博覧会で「山東白菜」を中国が出展したのが日本に入ってきた始まりと言われています。

その後、日清・日露戦争の際に、出兵した兵士が日本へ種子を持ち帰ってきたことによって普及しました。 国内生産量は、キャベツ、玉ねぎ、大根とともに多く、日本の食卓に欠かせない野菜となっています。

保育園や幼稚園給食では、やわらかく甘味のある白菜は食べやすく、離乳食初期から取り入れることの多い野菜です。

「はくさい(白菜)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

はくさい の旬

白菜の旬は、11~2月ごろ。

はくさい の栄養

白菜は90%以上が水分でできている低カロリーな野菜です。
また、ビタミンCやカリウムなどをバランスよく含んでいます。

おいしい「はくさい」の選び方

白菜は、持った時に重みがあり、外葉が鮮やかな緑色のものを。
また、中がしっかり締まっており、切り口がみずみずしいものを選びましょう。

はくさい の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「白菜」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。

給食やご家庭で活かしてみましょう。白菜は部位によって異なる食感が楽しめるため、それぞれに適した食べ方を知ることで、さらに美味しく頂けます。

  • 外側の葉
    繊維が太く硬いため、炒め物に向いています。大きく切って使うとよいでしょう。
  • 内側の葉
    甘味と苦味のバランスがよいため、お鍋やスープなどに。蒸し物や煮る料理に向いています。
  • 中心部
    繊維がやわらかい中心部は、和え物やサラダなどで食べるのがおすすめです。みずみずしさとシャキシャキ感が楽しめます。

はくさい の保存方法

次に、白菜の保存方法をご紹介します。白菜はかさが大きく、余ってしまうことが多い
野菜のひとつ。冷蔵保存などを上手に使って美味しく頂きましょう。

はくさい の常温保存【丸ごと】

白菜は水分が多く乾燥に弱い野菜です。新聞紙に包み、冷暗所で芯を下にして保存を。保存の目安は約2週間です。しかし、暑い時期は冷蔵庫での保存がおすすめです。

はくさい の冷蔵保存【カット済み】

カット済みの白菜は、切り口が乾燥しないようラップで包み、保存袋に入れて野菜室に入れましょう。保存の目安は、約1週間程度です。

はくさい の冷凍保存


白菜は食べやすい大きさに切って、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。その際、葉と軸を別々の袋に入れて保存すると使うときに便利です。保存の目安は、1カ月程度になります。

-冷凍する際のポイント-
白菜は、冷凍前に洗うよりも、冷凍後、使うときにさっと洗うとよいでしょう。

はくさい の解凍


凍ったまま炒め物や汁物に使えます。

冷凍後の白菜は繊維が壊れているため、すぐに火が通るのがメリット。時短したいときにおすすめです。
また甘味がスープに溶け出しやすくなるので、料理全体が美味しくなります。

「はくさい」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

白菜は、くたくたになるまで煮て、みじん切りにして裏ごししたものを離乳初期(生後5、6カ月ごろ)から与えられます。

「保存した食材」を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。

幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

まとめ

白菜は、「白」とつくことから、以前のカット面は白が主流でした。しかし、現在の白菜は、緑黄色野菜ブームや見栄えのよさから、カット面が黄色みを帯びた「黄芯系」が一般的です。

最近では、オレンジ色の品種や、持ち運びがしやすいミニ白菜も登場しています。スーパーなどに買い物へ行った際には探してみるとよいでしょう。色や大きさが変わっても、クセがない白菜はどんな料理にも合いやすく、鍋物や炒め物などで美味しく頂けます。

※保存期間などは、あくまで目安です。

「はくさい(白菜)」を使ったレシピのご紹介

お母さんの味「白菜の浅漬け」昭和のレシピ
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