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「サケ(鮭)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

おにぎりや寿司などでおなじみの鮭は、回遊魚の一種です。鮭は生まれた川から海に下り、成長した後、産卵のために再び生まれた川へ戻ってきます。
通常、9月から11月にかけて海から川に戻る鮭を「秋鮭」と呼び、5月から7月に捕れる鮭は季節外れの鮭として「時鮭(トキシラズ・時不知)」として知られています。

保育園や幼稚園の給食では、鮭は、焼き魚や混ぜ込みご飯、チーズ焼きなど、さまざまな料理で子どもたちに楽しまれています。

「サケ(鮭)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

サケの旬

秋鮭の旬は、9~11月とされています。

サケの栄養

鮭には、良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンAやD、E、脂質のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などが含まれています。

また色素成分には、強い抗酸化力があるアスタキサンチンが含まれています。鮭はこの色素成分の影響で赤く見えます。

おいしい「サケ」の選び方

鮭は身がふっくらし、皮が銀色に光っているものを選びましょう。

サケの調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「鮭」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

下処理として「臭み」を取り除いておくことで、料理が一段と美味しく仕上がります。

【臭み取り】

  • 塩を振る
    水分をキッチンペーパーで拭き取り、鮭に塩をふります。10~15分ほどたったら、塩によって出た水分を拭き取ります。
  • 牛乳に浸ける
    水分をキッチンペーパーで拭き取り、鮭が浸るくらいの牛乳に浸します。10~15分ほどたったら、水気を拭き取ります。○

サケの保存方法

次に、鮭の保存方法をご紹介します。

冷蔵保存

鮭は下処理後、水気を拭き取り、一切れずつラップで包んで保存袋に入れ、冷蔵庫へ。鮭は日持ちがしないため、早めに消費するよう心掛けましょう。通常は当日中に使い切ることが基本です。

冷凍保存

鮭は下処理後、水気を拭き取り、一切れずつラップで包んで、冷凍用の保存袋へ。保存の目安は冷凍庫で、1カ月程度です。

解凍について

冷凍鮭の解凍には、冷蔵庫での自然解凍や電子レンジを使用する方法があります。解凍後は、煮物や炒め物などの料理に活用できます。

「サケ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

鮭を赤ちゃんに与える目安は、離乳食の中期(7~8カ月ごろ)からです。鮭を与える際には、鮭を加熱して骨や皮を取り除き、ほぐしてとろみをつけてから赤ちゃんに与えます。

また、塩分や脂質が少ない生の鮭を選ぶことが大切です。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

こどもに話したい鮭の話 ~鮭は赤味魚ではなく白身魚!?~

鮭は一般的には赤身魚と誤解されることがありますが、実際には白身魚です。

鮭が赤くなるのは、エビの仲間であるオキアミなどを餌として摂ることで、成長する過程でアスタキサンチンが多く蓄積され、それによって赤くなります。

まとめ

鮭は、和食から洋食まで、幅広い料理に使える使い勝手のよい魚です。シンプルに焼いても美味しいですが、ムニエルやカルパッチョなどのアレンジを加えることで、多彩な料理が楽しめます。

ご家族の好みに合わせて、様々な鮭料理を楽しんでください。美味しい料理で食卓が盛り上がることでしょう。

「サケ(鮭)」を使ったレシピのご紹介

「鮭のカレー風味ムニエル」お母さんの味・昭和の和食レシピ