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「野菜は体にいい」だけじゃもったいない! “野菜の本当のスゴさ、魅力” を知って、こどもにも話してあげよう!【お家で食育コラム vol.8】

「野菜は体にいい」だけじゃもったいない! “野菜の本当のスゴさ、魅力” を知って、こどもにも話してあげよう!【お家で食育コラム vol.8】
「野菜は体にいい」だけじゃもったいない! “野菜の本当のスゴさ、魅力” を知って、こどもにも話してあげよう!【お家で食育コラム vol.8】

「野菜が体にいい」なんて、あまりにも普通のことで、「今さら…」なんて反応が返ってきそうですが、本当の理由をお子さんに説明できますか?

「食べたくないよ~」と言われたときに、「〇〇だから、少し食べてみない?」としっかりお話できたら、お子さんなりに理解し、納得し、「それなら、少し食べてみるよ」と、少しずつでも野菜を食べようとするかもしれません。

では、そんな野菜のことあなたはどれぐらい知っていますか?

このコラムでは、みなさまが野菜について理解を深めることで、お子さんに伝える言葉や、野菜を食べてもらうための工夫も自然と増えて行くことを願って書いています。 栄養について、よくご理解をされている方には簡単すぎる内容かもしれませんが、ぜひ確認のためにも読んでいただきたいと思います。

野菜の栄養について

野菜は、「ごはんやパン、お肉や魚」とちがって、“カラダの調子を整える役割” をもっています。

野菜には、ビタミン食物繊維ミネラルなど、体の機能を維持するために必要な栄養素が豊富に含まれています。特に、ビタミンC、カリウム、食物繊維は、野菜に多く含まれることで知られています。
成長期の子どもには欠かせない栄養素ばかりです!

お子さんに、野菜をこんな風に説明しよう!

野菜には、カラダを元気にする「ひみつのパワー」が たくさんあります!
これだけ知ってれば大丈夫ですよ! という内容をまとめました。

「ビタミン」ってなに?

ビタミンは、元気のもと! 骨や歯も丈夫になるよ!

  • 風邪をひきにくくなる!
    ビタミンCが、体のバリア(まもる力)を強くしてくれる。だから、かぜや病気にまけにくくなる😊
  • お肌や カラダが キレイに、元気に育つ!
    ビタミンAやビタミンCは、お肌や目、髪の毛をつるつるピカピカにしてくれる✨ キレイに 元気にって… 大人もそうなりたいですよね?
  • 頭や心のはたらきも 元気に!
    ビタミンBは、頭や体を動かすエネルギーを作ってくれるよ✨
  • 骨や歯が じょうぶになる!
    ビタミンDは、カルシウムといっしょに骨や歯を強くしてくれる。とくに育ちざかりの子どもにはとっても大切😊

【ビタミンがいっぱいの野菜】トマト、にんじん、ほうれんそう、ピーマン、カボチャ など!

「食物繊維(しょくもつせんい)」ってなに?

食物繊維は、おなかのそうじ屋さん! おなかがスッキリすると元気にあそべるよ!

  • うんちが するんと出るよ!
    食物繊維は、おなかの中を おそうじしてくれる✨
  • おなかが すっきりして 気分もいいよ!
    おなかにうんちがたまっると、気持ちもどんよりするね… 食物繊維でおなかの中がスッキリすると元気いっぱいに遊べるよ
  • おなかの 中の「いい菌」が よろこぶ!
    食物繊維は、おなかの「いい菌(乳酸菌など)」のごはんになる。いい菌がふえると「元気なおなか」になるよ!
  • よく噛むから、あごも強くなる!
    食物繊維が多い野菜は、シャキシャキ・コリコリしているものが多い。しっかり噛むとあごが強くなって、食べる力もアップするよ

【食物繊維がいっぱいの野菜】キャベツ、だいこん、さつまいも、ごぼう、れんこん、オクラ、ブロッコリー など!

【ミネラル】ってなに?

ミネラルは、からだをつくる 大切な材料だよ! 骨や 血を つくって、疲れにくい 元気なカラダにしてくれるよ!

  • 骨や歯が じょうぶに強くなる!
    カルシウムやマグネシウムなどのミネラルは、骨(ほね)や歯(は)をつくってくれる 大事な材料!しっかり食べて、じょうぶな体をつくろう💪✨
  • ドキドキする心臓を 上手に動かしてくれる!
    カリウムやナトリウムは、心臓や体を動かすスイッチのようなものです。ミネラルをしっかりとると元気に動ける体になれるよ!
  • 疲れにくくなるよ!
    ミネラルは、からだの中でいろいろなおしごとを手伝ってくれる大切なチームメンバー!足りないと、ちょっと疲れやすくなったり、元気が出なくなることもあるよ
  • 気持ちが おちつくよ!
    カルシウムは、イライラや不安な気持ちをやわらげるお手伝いもしれくれる! 「怒りんぼさん」じゃなくて、「にこにこさん」に近づけるかも😊


【ミネラルがいっぱいの野菜】
小松菜(カルシウムたっぷり!)、枝豆、ほうれん草(鉄分も入ってるよ!)、切り干しだいこん、パセリ、モロヘイヤ 、ブロッコリー!
※野菜だけでなく、魚や豆、海藻にもたくさん入っているよ

【水分(すいぶん)】も野菜にしっかり含まれています!

野菜には、たくさんのお水(すいぶん)が入っています。このお水は、ただのお水じゃなくて、「体にやさしいお水」なんです✨

  • あつい日に、体をひやしてくれる!
    水分の多いやさいを食べると、体の中からクールダウン!してくれるよ❄️
  • のどのかわきを うるおすよ!
    のどがかわいたとき、ジュースだけじゃなく、冷やしたトマトやきゅうり、スイカを食べよう!
    やさいにも うるおいパワーがあるんだよ✨
  • お腹の中も しっとりして動きやすくなります!
    お水があると、うんちもやわらかく出やすくなります🌈
  • じつは体のほとんどは お水でできている!
    人の体は半分以上が お水でできています。だから野菜でやさしく水分をとると、元気になるんだよ🌈

【水分がいっぱいの野菜】
きゅうり、なす、レタス、キャベツ、ピーマン、トマト、大根、セロリ、もやし、ズッキーニ など!

栄養だけじゃない!「野菜には、たくさんの魅力」があります

こどもにも大人にも伝えたくなるような、野菜の魅力について紹介します🥕

🌈 色がカラフルで見ているだけで楽しい!

あか・きいろ・みどり・むらさき など、まるで絵の具みたいにカラフルです✨

見た目がキレイで楽しいと、食べる意欲もわいてきますね⭐

スーパーなどで、こどもたちと野菜を見ながら、「キレイだね~ 色がかわいいね~ 面白い形してるね~」なんて話していると、こどもたちも楽しくなっちゃいます😊

🥬 季節を感じられる(旬の野菜)

春には「春キャベツ、新たまねぎ」、夏には「トマトやなす」、秋には「かぼちゃやさつまいも」と…
「旬(しゅん)」は、その野菜を一番おいしく食べられる時期のことを言います✨

また、野菜がおいしくなるだけではなく、香りも豊かになり、また含まれる栄養素もぐっと増えます。

それぞれの野菜の旬を知って、「いま、この野菜がおいしいんだよ~ 色も濃いね~ いいにおいがするね~」などと話していると、子どもたち以上に自分が楽しくなっちゃいます😊

🧑‍🍳 いろんな料理に変身できる!

  • 生(なま)でも食べられる!
  • 焼くとあま~くなっちゃう
  • 煮るとやわらか~くなる
  • 切り方や調理の仕方によって食感や味も変化します
    ⇒すりおろす、混ぜる、つめる… などなど、自由自在に変身!

こどもが苦手だなと思っていても、調理法で「おいしい!」に変わる可能性があります!

🌱 育てる楽しさもある!

家庭菜園やプランターで育てると、野菜がもっと身近になります✨
「育てる → 収穫する → 食べる」という体験は、こどもたちの食への関心をぐっと深めます。

お時間のない方は、一番かんたんな「豆苗」の栽培はいかがでしょうか?(ネットに、たくさんの栽培方法が載っています)

豆苗の根の部分を水に浸けるだけで、簡単に再生栽培ができます。
⇒ 1週間から10日程度で2回目の収穫が可能です。

少しずつ伸びていく豆苗は、きっと子どもたちもワクワクしちゃいます!
また豆苗は、2回は栽培できますので、家計も助かりますよ😊

❤️ 野菜は、心と体を育てる “食育の主役” です

野菜を食べることは、「味覚を育てる」「食べ物に感謝する」ことにもつながります。

食べられなかった野菜が食べられるようになると、こどもたちの自信にもなります。

また、食への関心を高め、健康的な食生活を送るための基礎を築く上で、大人になってからも一生の財産になります😊

📚 学びにもなります!

野菜の色や形、季節(旬)、育てることから、自然への理解 など、「興味をもつ」ことで、知識や観察力、集中力が身につきます。 また学校では、理科や家庭科の入り口にもなりますね!

「なんで野菜を食べてくれないの…?」と悩む方へ

野菜を食べない = ダメ ではありません。
子どもにとって「食べる」ことは、新しい体験の連続なんです。

新しい体験は、大人だって少しひるんでしまうものです…
だから焦らなくても大丈夫です☺️

お子さんが野菜を食べたがらない理由は、圧倒的に経験が少ないことが原因です

大人から見れば「ただの野菜」でも、お子さんからすると、見たことがない、食べたことがない食材ですから、本能的に警戒してしまうのはごく自然なことです。

見たり触ったり、匂いをかいだり、口に入れてみたりと… 小さな経験を何度も積み重ね、「知らない」から「知っている」に変えていきましょう。 「食べることに慣れることも必要」です。

食べる際には、「一口だけ試してみよう」と声をかけ、残しても責めず「今日はここまでできたね」とほめることも大切です。
また、家族がおいしそうに食べる姿を見せたることも重要です。

お子さんは、食事することが楽しいと思っていないのではないでしょうか?

お子さんの感覚では、「食事 = 楽しい時間」という風に結びついていない可能性があります。
大人が「食べるって楽しいよ~」と教えてあげること、実際に楽しみながら食べるところを見せることもとても大切です。