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「たまねぎ(玉葱)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

玉ねぎは、古代エジプトから栽培されてきた歴史ある野菜です。古代のエジプトでは、ピラミッド建設においてにんにくと共に利用されていました。

現代でも、玉ねぎは1年を通じて手頃な価格で入手でき、カレーや炒め物、サラダなど幅広い料理に利用されています。保育園や幼稚園でも、カレーやコロッケ、スープなどに幅広く活用されています。

「たまねぎ(玉葱)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】
「たまねぎ(玉葱)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

たまねぎ の旬

玉ねぎは一年を通じて販売されていますが、2月中旬から九州産、8月上旬から5月まで北海道産が市場に出回っています。

たまねぎ の栄養

玉ねぎには、野菜の中で糖質(オリゴ糖)が比較的多く含まれています。さらに、少量ですがビタミンB群やビタミンC、カリウム、カルシウムなども含んでいます。

おいしい「たまねぎ」の選び方

一般的な玉ねぎは、乾燥した皮に光沢があり、手に持ったときに重みを感じるものが良質です。また、頭部から傷み始めるので、頭部が硬いものを選ぶと良いでしょう。

新玉ねぎの場合は、重みがあり、カビが生えていないものを選ぶことがポイントです。

たまねぎ の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「玉ねぎ」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

  • 辛みを和らげる方法
    玉ねぎの辛みや独特の香りは、ユリ科ネギ属の植物に特有の硫化アリルによるものです。 硫化アリルは水に浸したり、加熱することで失われるため、よく水に浸すか、炒めたりすることで辛みを和らげることができます。
    また、新玉ねぎは通常の玉ねぎよりも辛みが弱く、生食に向いています。
  • 玉ねぎの辛み抜きの目安時間
    ・約1時間浸す:
    ほどよい辛みが抜ける程度
    ・一晩浸す:辛みがほとんどなくなります
    ※玉ねぎによっても異なります。

たまねぎ の保存方法

次に、玉ねぎの保存方法をご紹介します。

常温保存

  • 乾燥玉ねぎ
    風通しの良い冷暗所にネットや細かい網目の籠に入れて保存しましょう。1~2カ月程度保存可能です。
  • 新玉ねぎ
    新玉ねぎは水分が多く傷みやすいため、冷蔵庫の野菜室で保存します。

冷蔵保存

  • 乾燥玉ねぎ(カット済み)
    カットした乾燥玉ねぎはラップをして冷蔵庫の野菜室に保管し、3~4日程度保存できます。
  • 新玉ねぎ(丸ごと)
    新玉ねぎは丸ごと保存袋に入れて、1週間程度を目安に使い切りましょう。カット済みはすぐに使い切ります。

冷凍保存

乾燥・新玉ねぎはみじん切りや薄切りにし、小分けにして冷凍用の保存袋に入れて冷凍庫で保管します。保存の目安は1カ月程度です。

解凍について

凍ったまま、炒め物や汁物に活用できます。凍ったままでは使いにくい場合は、冷蔵庫で自然解凍させることで使いやすくなります。時間がない場合は、解凍を早めるために電子レンジを使用しても良いでしょう。

「たまねぎ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

玉ねぎは、離乳初期(5、6カ月ごろ)では無理に与える必要はありません。
与える場合は加熱してから、裏ごしして与えます。離乳食中期(7~8カ月ごろ)から粗みじん切りにして加熱してからあげましょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。
幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。

はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

子どもに話したい「たまねぎ」の話 ~新玉ねぎと通常の玉ねぎの違いって?~

新玉ねぎと通常の玉ねぎは、収穫時期が異なります。新玉ねぎは春に収穫され、乾燥せずに直ちに出荷されますが、通常の玉ねぎは夏に収穫され、一定期間乾燥させた後に出荷されます。

まとめ

通常の玉ねぎは、煮崩れしにくくカレーやシチューなど煮込み料理におすすめです。一方、みずみずしい新玉ねぎは加熱すると煮崩れしやすいので、料理によって使い分けると良いでしょう。

※保育園や幼稚園の給食では、食中毒予防の観点から、生野菜はお出ししていません。ご家庭で食べる場合は、薄い葉物は子どもが噛みにくいため、奥歯が生えそろった1歳ごろを目安にしましょう。また、硬い野菜は咀嚼力がついてくる3歳ごろがよいと言われています。

「たまねぎ(玉葱)」を使ったレシピのご紹介

「手づくりコロッケ」幼稚園・保育園の人気の給食レシピ(富喜屋オリジナル)
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