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「たけのこ(筍)」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

たけのこ(筍)」は、春に収穫される食材で、竹の芽のことを指します。
その名前の由来は、竹の芽が成長して竹になるまでの期間が約10日間であることから、「一旬(いっしゅん)」と呼ばれることに由来します。


春先に地中から顔を出したたけのこの若芽は、爽やかな香りとシャキシャキとした食感が特徴で、そのまま食べたり、煮物や炒め物に使われます。

「たけのこ(筍)の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

たけのこ の旬

たけのこは、春先の3月から5月にかけて旬を迎えます。

たけのこ の栄養

たけのこには、不溶性の食物繊維やカリウムが豊富に含まれています。

また、たけのこの切り口に付着する白い粉状の物質は、アミノ酸の一種であるチロシンです。このチロシンはうま味成分の一つであり、食べても健康に害はありません。

おいしい「たけのこ」の選び方

たけのこは、ずっしりとしていて皮につややハリがあるもの。切り口が白く、みずみずしいものがおすすめです。

たけのこ の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「たけのこ」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

たけのこは、生のまま保存しておくと、えぐみが出やすいので、すぐに下処理(あく抜き)をするのが美味しく食べるコツです。

あく抜き

  1. たけのこを鍋に入れ、水と米ぬか、赤唐辛子を加え強火で沸騰させる。
  2. 落し蓋をして弱火で1時間茹で、竹串がスッと入るまで加熱する。
  3. 根元に竹串が入ったら火を止めて鍋のまま冷ます。
  4. 冷めたら水で洗い、皮をむく。

たけのこ の保存方法

次に、たけのこの保存方法をご紹介します。

冷蔵保存

茹でたたけのこは、保存容器に入るくらいの大きさに切って、水を張った状態で冷蔵庫へ。毎日水を変えて、5日ほど保存できます。

冷凍保存

茹でたたけのこは、厚さ5mm程度のいちょう切りなどにし、クッキングペーパーで水気をしっかりとふき取ります。 次に、冷凍用の保存袋に砂糖と一緒に入れ、冷凍庫へ。保存の目安は1カ月程度です。

※たけのこは、繊維が多く、そのまま冷凍保存してしまうと、解凍時に水分が逃げて筋っぽくスカスカになってしまいます。たけのこのスカスカ感を防ぐために、保水効果がある砂糖をまぶすことで、食べたときの食感が損ないにくくなると言われています。

解凍について

凍ったまま、汁物や煮物など、加熱調理に活用できます。

「たけのこ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

たけのこは、硬く、赤ちゃんが噛み切りにくい野菜です。そのため、離乳食時期は無理に与える必要はありません。与える場合は離乳食完了期(1歳~1歳半ごろ)から穂先のやわらかい部分を、薄く細かく刻んでからあげましょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。

幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

まとめ

たけのこは、春になると和食の代表的な食材として注目されます。その独特のシャキシャキとした食感とやさしい味わいは、炊き込みご飯や炒め物だけでなく、サラダやスープなどの洋食にもよく合います。新鮮なたけのこを味わえる季節には、ぜひとも採れたての美味しさを楽しんでみてください。

「たけのこ」を使ったレシピのご紹介

「たけのこの おかか煮」お母さんの味・昭和の和食レシピ