「まいたけ」は、主に東北地方の栗の木などの根元に自生するきのこです。時には20-30kgにも成長する大きなものもあります。
名前の由来には、かつて「幻のきのこ」と言われ、希少価値が高かったことから山で見つけた人が舞い上がって喜んだという説と、まいたけのカサが蝶が舞っているかのように見えることから名付けられたという説があります。
保育園や幼稚園の給食では、子どもたちが食べやすい大きさに切って、炊き込みご飯や汁物などの具材として使用しています。
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まいたけ の旬
人工栽培によって通年流通していますが、天然ものは9~11月が旬です。
まいたけ の栄養
まいたけには、食物繊維やビタミンB群、ビタミンD、ナイアシン、カリウムなどが含まれています。
おいしい「まいたけ」の選び方
カサの色が茶褐色で濃く、軸が白っぽいものが良品です。水っぽいものは避けましょう。
まいたけ の調理のポイント
ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「まいたけ」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。
- 洗わないで
まいたけを含むきのこ類は、風味を損なう可能性があるため、洗わずにそのまま使用するのが一般的です。もし汚れが気になる場合は、軽く湿らせたキッチンペーパーで表面を拭くだけで十分です。なお、給食では十分に洗ってから使用します。 - 石づき
通常、スーパーマーケットで販売されているまいたけは、石づきが取り除かれています。硬い根元がある場合は、その部分を切り落としてから使うとよいでしょう。 - 手で分ける
まいたけは手で簡単にほぐすことができるため、包丁を使わずに下ごしらえが可能です。 - 冷凍する
まいたけは、冷凍することによって細胞が破壊され、旨味成分であるグアニル酸が出やすくなります。
まいたけ の保存方法
次に、まいたけの保存方法をご紹介します。
冷蔵保存(丸ごと)
まいたけは、湿気に弱いため、パックから出しキッチンペーパーで水気を拭き取ってから保存袋へ。冷蔵庫の野菜室で、3~4日程度を目安に使い切りましょう。
冷凍保存
まいたけは、キッチンペーパーで水分を拭き取って小房に分け、冷凍用の保存袋に入れて冷凍室へ。保存の目安は1カ月程度です。
解凍について
凍ったまま、スープや炒め物に使用できます。
「まいたけ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安
まいたけは、食物繊維が多く、赤ちゃんは嚙み切りにくいため、離乳食期では無理に与えなくても問題ありません。与える場合は、離乳食後期(9~11カ月)ごろとし、少量を薄く、細かく刻んで加熱してから与えましょう。
完了期(1歳~1歳半)では、細かく刻んでから与えます。また、きのこからとっただしであれば、初期から与えることができます。
保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合
赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。
※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。
まとめ
「まいたけ」は、料理に取り入れやすく、その香りと食感が魅力です。
適度な食感は、子どもたちの噛む力の発達にも役立ちます。また、手で簡単にほぐせるので、小さな子どもたちでも料理に参加しやすく、家族で楽しい食事作りが楽しめます。