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「オクラ」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

オクラはアフリカ北東部原産の野菜で、古代エジプトでは2000年以上も前から栽培されていた歴史の古い野菜です。
明治時代初期には中国から日本へ伝わりましたが、一般的な普及は比較的最近のことであり、1970年代以降になってから広まったとされています。

保育園や幼稚園の給食では、オクラの鮮やかな緑色と特徴的な星型が活かされ、七夕を含むさまざまな行事食に取り入れられます。

子供たちは星に見立てられたオクラを見て、楽しそうに食事を楽しんでいる光景が見られます。

「オクラ」の知っておきたい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

オクラの旬

オクラは、6~9月ごろが美味しい時期です。

オクラの栄養

オクラには、β-カロテン(ビタミンA)、マグネシウム、カリウム、ビタミンEなどが含まれています。

おいしい「オクラ」の選び方

オクラは、産毛が均一に生えているものを選びましょう。また、ヘタが黒ずんでいないものも品質の良いオクラの特徴です。

オクラの調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「オクラ」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

  • 産毛を取る
    オクラ全体に塩をまぶし、軽く手でこすり合わせ、産毛を取り除きます。
  • ヘタを取り除く
    オクラは、茹でた後にヘタ・ガクを取り除きます。
    ※茹でる前にヘタを取り除くと、粘りがでやすいので注意しましょう。

オクラの保存方法

次に、オクラの保存方法をご紹介します。

冷蔵保存

オクラは、キッチンペーパーに包んで保存袋に入れ、野菜室で保存します。保存の目安は1週間程度です。

冷凍保存

  • 丸ごと
    オクラは、ヘタを取ったら、そのまま冷凍用の保存袋へ。
  • カットをしてから
    オクラは、産毛を取り、ヘタ・ガクを切り落として、小口切りにしてから冷凍用の保存袋へ。保存の目安は、丸ごと、カット済みともに1カ月程度です。

解凍について

解凍せずに炒め物やスープに活用できます。

オクラ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

オクラは、硬くてペーストになりにくい食材のため、離乳食初期(5~6カ月ごろ)には、無理に与える必要はありません。離乳食中期(7~8カ月ごろ)から産毛や種をとって、柔らかく茹でてみじん切りにしてから与えましょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら離乳食を進めてください。

食材を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

まとめ

オクラは独特な食感とねばりがあり、和え物などで美味しく楽しむことができます。

また、栄養価も高く、健康にも良いため、幅広い料理に活用される人気の食材です。和え物や煮物、さまざまな料理に取り入れて、オクラの魅力を存分に楽しんでみてください。

オクラ」を使ったレシピのご紹介

「オクラと長芋のさっぱりポン酢和え」お母さんの味・昭和の和食レシピ