「水」の働きって? 生命活動に必要な「水のおはなし」【季節の行事・食育コラム】

成長過程の子どもは大人に比べて新陳代謝が活発なため、脱水症状が起こりやすく、十分な水分補給が必要です。

そこで今回は、知っているようで知らない体内での水の役割や水分補給のポイントについてお伝えします。

からだの大部分を占めている水

水は血液をはじめ、筋肉、皮膚などに含まれて、体内のいたるところに存在し、成人男性では、体重の約60%、子どもでは約70%の割合で占められています。

水は、食事や飲み物から摂取するだけでなく、体内で栄養素を代謝する過程でもつくられており、体内に取り込む水の量と、汗や尿、便などによって体外へ排出される水分量のバランスは常に一定に保たれています。

水が不足すると、からだはどうなる?

からだから約3%の水が減ると、のどの渇きを感じるといわれています。

さらに、体重の約10%の水を失うと筋肉のけいれんを引き起こし、約20%以上になると生命に危険が及ぶとされています。

飲み物から摂取する水分量は幼児で「1日 約900mℓ」

では、1日に必要な水分量はどのくらいなのでしょうか。

年齢が低いほど体重1kgあたりの必要な水分量は多くなります(表1参照)。
1日に必要な水分量は、食事からとる水分量も含みます。そのうち飲み物からの摂取する水分量の目安は、6割程度です。

たとえば、体重1kgあたり約100mlもの水を必要とする幼児であれば、体重が15kgの場合、1日に必要な水分量は約1.5リットルとなり、飲み物からの摂取は約900mlという計算になります。

<表1. 体重1㎏あたりに必要な水分量>

体重1㎏あたりに必要な水分量
乳児1kgあたり約150ml
幼児1kgあたり約100ml
学童1kgあたり約80ml
成人1kgあたり約50ml

※必要な水分量は、気温や体調などにも影響を受けます。

水分補給のポイント

糖分を含む飲料は、虫歯や肥満、生活習慣病の原因にもなるため、日常的に与えるのは控えましょう。普段の水分補給は、水や麦茶など甘くないものがお勧めです。

<飲み物に含まれている糖質を角砂糖で表すと何個分?>

  • コーラ:1本(500ml):約19個分
  • スポーツ飲料:1本(500ml):約7個分
  • 飲むヨーグルト:1本(112ml):約5個分
  • みかんジュース:1本(200ml):約3個分

また、牛乳は消化吸収に時間がかかるため、水分補給には適していません。

こまめな水分補給で健康管理を!

小さな子どもほど、のどが渇いていることを上手に大人に伝えられなかったり、遊びに夢中で気づかなかったりするものです。

脱水症予防に日頃から起床時、外出の前後など、こまめな水分補給を意識してあげるとよいでしょう。