
「うちの子、野菜ぜんぜん食べないんです…」
これは、保育園や幼稚園に通うお子さんを持つご家庭から、よく聞く声です。
でも実は、
野菜を食べさせる前にできることが、もう一つあります。
それは、
👉 野菜を“食べるもの”じゃなく、“話したくなるもの”にすること。
今回は、
子どもと一緒に話したくなる、
ちょっとした「野菜の仲間分け(野菜の区分)」をご紹介します 🌱
正解を教える必要はありません。
「へぇ〜!」と楽しめたら、それで十分です。
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🌱 野菜は「どの部分を食べているか」で分けられる
野菜って、じつは
植物のどの部分を食べているかで分けることができます。
たとえば…
- 🥕 にんじん・だいこん → 根っこを食べている野菜
- 🥬 キャベツ・レタス → 葉っぱを食べている野菜
- 🍅 トマト・ピーマン → 実を食べている野菜
- 🧅 たまねぎ → 茎の一部を食べている野菜




ここで大事なのは、
「覚えさせること」ではありません。
夕ごはんのときに、こんな会話ができたら十分です。
「これ、葉っぱの野菜なんだよ〜」
「え?トマトって実なんだ!」
それだけで、
野菜は“知らない食べもの”から
ちょっと知っている存在に変わっていきます 😊
🌈 野菜って「仲間分け」できるって知ってる?
子どもは「分類」が大好きです。
実はこれ、食育ととても相性がいいんです。
たとえば、買い物中にこんなふうに聞いてみてください。
「これ、さっきの野菜と仲間かな?」
「同じグループだと思う?」
正解はどれでもOK。
考える時間そのものが楽しいんです。
- 「葉っぱチーム」
- 「かたいチーム」
- 「やわらかチーム」
- 「大きい野菜・ちいさい野菜」
大人のルールじゃなくて、
子どもが決めた仲間分けで大丈夫。
「野菜=食べなきゃいけないもの」ではなく、
「野菜=考えて遊べるもの」になるだけで、
関わり方はぐっと変わります 🌱
🎨 野菜は「色」で仲間分けできる 🍅🥦🥕
野菜の仲間分けで、いちばん分かりやすいのが色です。
- 🔴 赤い野菜:トマト・パプリカ
- 🟢 緑の野菜:ピーマン・ブロッコリー
- 🟡 黄色い野菜:かぼちゃ・とうもろこし
- ⚪ 白い野菜:だいこん・たまねぎ
- 🟣 紫の野菜:なす・むらさきキャベツ
色で分けると、
食卓がちょっと楽しくなります。
「今日は何色が多いかな?」
「〇〇ちゃん、好きな色はなに?」
全部食べなくても大丈夫。
見る・選ぶ・話すだけでも、十分な経験です。
🛒 今日からできる「野菜が話題になる体験」
野菜を食べさせよう、理解させようとしなくて大丈夫です。
先にやるのは「体験をつくること」だけ。
たとえば、

🍅スーパーではこんな感じで!
- 「今日の給食、何色の野菜があった?」
- 「赤🍅と緑🥬、どっちが多かった?」
- 「これ、葉っぱ食べてる野菜だよ。どれだと思う?」
たとえば、こんなちょっとした質問でも、
こどもたちは答えてくれます。
それに対して、「へぇ〜」「そうなんだ〜」「いいね~」
と答えてもらえると、それだけでうれしくなります。
家でも、ちょっとした仕掛けで変わる
家では、聞き方を少し変えるだけ。
- 「これ、根っこの野菜だよ🥕」
- 「今日は“緑チーム”が多いね🥬」
- 「これ、どこ食べてる野菜だと思う?」
説明はいりません。
大人が楽しそうに言うだけでいい。
するとそのうち、こんなことが起こります。
スーパーでこどもが
「今日ね、これ給食で食べたよ!おいしかった🍅」
「これ買って帰ろうよ!」
…これは、実際によく聞く話です。




🌱 野菜は「覚えるもの」じゃなく「話したくなるもの」
がんばって野菜の名前を覚えなくてもいいし、
栄養を理解しなくても大丈夫です。
でも、
- 色で見た
- 仲間分けした
- 給食とスーパーがつながった
この体験があると、
こどもは勝手に話し始めます。
だから、忙しい時に、
がんばらなくていいし、いつもやらなくても大丈夫です。
「今日はこれで遊ぼう」それくらいでちょうどいいです。




「なんで野菜を食べてくれないの…?」と悩む方へ
最後に、とても大事なことをお伝えします。
まず最初に、
「野菜を食べない」=「ダメ」ではありません。
こどもが野菜を食べたがらない一番の理由は、
好き嫌いではなく、
まだ経験が少ないだけだと、私たちは考えています。
こどもにとって「食べること」は、毎回が新しい体験です。
味、におい、食感、見た目…
大人が当たり前に感じていることも、こどもにとっては驚きの連続。
だから、焦らなくて大丈夫です。

食べる前に、大人ができるいちばん大切なこと
大切なのは、大人が楽しそうに関わること。
- 「これ、どんな味かな?」とワクワクする
- 「おいしいね」と笑顔で話す
- 食卓で会話を楽しむ
こどもは、大人の姿を見て学びます。
「食べるって楽しいことなんだ」と感じられることが、
何よりの食育です 😊
食べる量よりも、
食べる時間の雰囲気を大切に。
ゆっくり、その子のペースで、
“おいしい”を一緒に育てていきましょう 🌱

【ご注意ください】枝豆を含む豆類やナッツなど、幼児の窒息リスクについて
「枝豆」には硬さがあるため、誤嚥や窒息の危険があります。
消費者庁では「硬い豆やナッツ類(枝豆・落花生・アーモンドなど)」をはじめ、「ブドウやミニトマトなど丸くてツルっとした食材」、「もちや白玉団子など粘着性の高い食材」、「こんにゃくゼリーのように噛み切りにくい食材」について、幼児には特に注意が必要としています。
なお、給食では、安全のため上記の食材は使用していません。

