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【夏の食中毒対策】食中毒予防は家庭から! 安全なお弁当をつくる注意点【季節のコラム】

食中毒は、気温が高くなる6月から10月にかけて起こりやすくなります。
少し早めですが、とても大切なことなので5月のうちに一緒に学びましょう。

安全で美味しいお弁当づくり

飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べているお家でのごはんや、お弁当でも発生しています。

とくにつくってから食べるまでに時間があく場合は注意が必要です。そこで今回は家庭でできる食中毒対策についてお伝えします。

子どもたちの健康管理のためにも、しっかりと予防して安全で美味しいお弁当づくりをしていきましょう。

【夏の食中毒対策】食中毒予防は家庭から! 安全なお弁当をつくる注意点【季節のコラム】
【夏の食中毒対策】食中毒予防は家庭から! 安全なお弁当をつくる注意点【季節のコラム】

そもそも「食中毒」ってどうして起こるの ?

食中毒とは原因となる細菌やウィルス、有毒な物質を含んでいる食べ物を食べることで発症します。細菌やウイルスに汚染されていても、味や臭い・見た目には何の変化もありません。美味しく食べたお料理が原因で食中毒が起きるのはこのためです。

主な症状は下痢や腹痛、発熱、吐き気などがあり、特に気温が高くなる6~10月は細菌性食中毒に、ウィルス(特にノロウイルス)による食中毒は一年を通して注意しなければなりません。

食中毒の男の子|【夏の食中毒対策】食中毒予防は家庭から! 安全なお弁当をつくる注意点【季節のコラム】

家庭でできる食中毒対策

さっそく家庭でできる食中毒対策をお伝えしていきます。

調理のポイント(食中毒対策)

  • 食材に触らない
    食材は加熱前に切り、なるべく加熱後には触らないようにしましょう。たとえば、おにぎりを握るときは、ラップなどに包むことで直接触らずにつくることができます。もちろん、調理前の十分な手洗いは必須です。
  • 加熱する
    食品は十分に加熱をしましょう。目安は中心温度85℃以上で90秒以上です。 卵は半熟にせず、完全に固まったものを入れましょう。
食中毒予防の3原則|【夏の食中毒対策】食中毒予防は家庭から! 安全なお弁当をつくる注意点【季節のコラム】
食中毒予防の3原則

「食中毒予防の3原則」の詳細は>>こちら

「作り置き」のおかずはそのまま入れても大丈夫!?

作り置きのおかずは一度加熱しているので、そのまま入れているママも多いかもしれません。しかし、菌は時間が経つほど増加するため、中までしっかり「再加熱」することが大切です。

盛り付け時のポイント(食中毒対策)

  • 冷ましてから詰める
    料理したての熱いまま、お弁当に詰めるのは止めましょう。雑菌が繁殖しかねません。必ず冷ましてから詰めることが大切です。
  • 汁気はしっかり取ってから
    おかずの汁気が残ったままお弁当に詰めると食材が傷む原因になります。炒め時にはよく水分を飛ばしたり、クッキングペーパーなどで汁気をふきとったりしてから詰めましょう。
安心なお弁当づくり|【夏の食中毒対策】食中毒予防は家庭から! 安全なお弁当をつくる注意点【季節のコラム】

食中毒対策に役立つアイテムたち

  • 保冷材
    保冷材は、横や下ではなく、傷みやすい食材のうえにあたるようにするとよいでしょう。冷気は空気より重く、上から下へ流れる性質があることから食材に冷気があたりやすくなります。
  • 抗菌シート
    抗菌シートは、ごはんやおかずのうえにのせるだけで食中毒対策になるのが嬉しいところ。商品によって異なりますが8時間ほど持つものが多いようです。ただ、抗菌シートは万能ではありません。しっかりと対策をとった上でのお守りの感覚で使用しましょう。

子どもたちができることってなんだろう?

食中毒対策は子どもたちにもできることがあります。

それは、手洗いや規則正しく生活することです。ここで子どもたちと一緒に手洗いや規則正しく生活することがどうして食中毒対策になるのか、振り返ってみましょう。

手洗いは一番大切|【夏の食中毒対策】食中毒予防は家庭から! 安全なお弁当をつくる注意点【季節のコラム】

手洗いがなぜ食中毒予防になるの!?

手には目に見える汚れがついていなくても、多くの細菌がついています。このような手で食事をすると食べ物に細菌やウィルスがついて食中毒を起こす原因になるためです。

子どもたちには
「手には見えないけれどバイ菌さんがいっぱいいるから一緒に手を洗おうね!」
などと言って、以下のシーンなどでしっかりと手を洗ってもらうとよいでしょう。

たとえば、石鹸をつけて手をもみ洗いするのに「どんぐりころころ」の歌の1番を歌い終わるまでを目安にし、そのあと、流水で流すときも「どんぐりころころ」の歌の2番を歌い終わるまでを目安にすると良いでしょう。

【どんぐりころころ】の歌詞
(1番)どんぐり ころころ どんぶりこ
おいけにはまって さあたいへん
どじょうがでてきて こんにちは
ぼっちゃん いっしょに
あそびましょう

(2番)どんぐり ころころ よろこんで
しばらくいっしょに あそんだが
やっぱりおやまが こいしいと
ないては どじょうを
こまらせた

<手洗いのタイミング>

  • 帰宅後
  • 食事の前
  • トイレの後など 

水洗いだけでは細菌は落ちにくいので、よく石鹸で手を洗ってもらってください。

抵抗力をつけよう!それには、規則正しい生活習慣がカギ!

同じ食事をしても食中毒になる人、ならない人がいます。いったいなぜでしょう?

その理由の1つに抵抗力(病原体などに打ち勝つための体力や免疫力のこと)の違いが関係しているといわれています。

抵抗力を落とさないようにするためには、体調を整えることが何よりも大切です。

子どもたちと一緒に規則正しい生活リズム、バランスのよい食事、適度な運動、質のよい睡眠を心がけ元気なからだを維持していけるとよいですね!

日々の生活から食中毒予防を心がけて安全で美味しいお弁当づくりを!

いかがでしたか?食中毒になると、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、吐き気がしたり…とてもつらい思いをしてしまいます。

食中毒を防ぐためにも手洗いや食材の扱い方に気をつけて美味しいお弁当づくりをしていってくださいね。

「お家で食育」の ↓ 新コラム「食中毒予防の三原則」、食品の購入から調理、食べるまでに気を付けたい6つのポイントもあわせてお読みください。

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