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「おこめ(お米)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

お米は日本の気候や地形に適し、縄文時代から栽培されてきた私たちの主食です。
東北地方を中心に水田で育てられ、日本各地で粉にしたり炊いたりと、さまざまな伝統料理に活用されています。

保育園や幼稚園でも、お米を主食に子どもたちの給食が作られています。

「おこめ(お米)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】
「おこめ(お米)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

おこめ の旬

お米の旬とされる新米の季節は、毎年9月〜10月ごろです。この時期に収穫・精米された新米は、特にみずみずしく、風味が豊かです。

おこめ の栄養

お米は炭水化物を主に含み、体や脳が活動するためのエネルギー源になります。このほか、量は多くありませんが、たんぱく質やビタミン、ミネラルなども含まれており、毎日の食事で取り入れやすい食品です。

お米の種類と精米の違い

お米は精米の度合いによって栄養価や食べやすさが異なります。

玄米

ぬかや胚芽が残っているため、ビタミンB1・B6、マグネシウムや鉄が含まれています。噛みごたえがあり、消化に時間がかかるのが特徴です。

分搗き米(ぶづきまい)

玄米と白米の中間で、ぬかを一部残したお米です。

  • 5分搗き米:玄米に近く、ぬかや胚芽が多く残っています。栄養価が高く、噛みごたえがあります。
  • 7分搗き米:白米に近く、ぬかの量が少なめです。やや軽い食感で、食べやすくなっています。

白米

ぬか層や胚芽がほとんど取り除かれており、やわらかく自然な甘みがあります。消化が良く、日常の食事はもちろん、離乳食にも適しています。

おいしい「おこめ」の選び方

精米したお米は、時間が経つと酸化して風味が落ちてしまいます。家族の食べる量に合わせて、1か月程度で食べきれる量を購入しましょう。
特に夏場は劣化が早いため、2週間程度で食べきるのが理想です。

スーパーで購入する際は、袋に記載されている精米日を確認し、できるだけ日付の新しいものを選びましょう。
また、袋の中が見える場合は、次の3つのポイントも確認してみてください。

こめつぶ|「おこめ(お米)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

  • お米の粒がそろっている
  • 欠けやひびがない
  • 透明感がある

おこめ の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「お米」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。給食やご家庭で活かしてみましょう。

  • 米研ぎはやさしく手早く
    最初の水はすぐに捨て、指を開いて米同士をやさしくこすり合わせるように研ぎます。すすぎは2~3回、時間は3分以内を目安に。ボウルで研ぐと米が傷つきにくくおすすめです。
  • しっかり吸水させる
    ふっくら炊き上げるために、鍋で炊く場合は30分~1時間の浸水を。冷蔵庫で2時間ほど浸けるとよりしっかり吸水されます。炊飯器なら通常の操作で問題ありません。
  • 冷たい水でおいしさアップ
    炊くときは冷たい水を使うと、甘みやうまみが引き出されます。ミネラルウォーターを使う場合は、軟水を選ぶとふっくらと炊き上がります。

カレー、お寿司、丼もの

ビーフン、炊き込みご飯

おこめ の保存方法

次に、お米の保存方法をご紹介します。

常温保存

白米は、10~15℃の涼しく湿気の少ない場所で保存しましょう。直射日光を避け、床下収納などの風通しのよい場所に米びつや密閉容器を使って保管するのがポイントです。

冷蔵保存

最も理想的なのは冷蔵保存です。乾燥しやすい冷蔵庫内では、チャック付き保存袋やペットボトルに入れて密閉し、野菜室などで保管するのがおすすめです。これにより、お米のおいしさを長く保てます。

「おこめ」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

白米から作るおかゆは、離乳食の初期段階に適した食材です。生後5〜6か月ごろから始めることができ、お米1に対して水7〜10倍でやわらかく炊いたおかゆを、少量ずつ与えていきます。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

赤ちゃんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。幼児の場合でも、冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

こどもに話したい「おこめ」の話 ~お米クイズ!~

お米は、もともと何の植物のタネでしょう?

  • 木の実
  • 草のタネ
  • 花のタネ

答え:② 草のタネ
⇒お米は「イネ」という草の仲間のタネです。田んぼで育てて、夏に穂が出て、秋になると黄金色に実ったお米を収穫します。

まとめ

お米は日本の主食として古くから親しまれ、日々の食事に取り入れやすい栄養源です。

美味しく安全に食べるためには、鮮度の良いお米を選び、適切に調理・保存することが大切です。離乳食にも適しているので、子どもたちの健康な成長を支える食材として活用しましょう。

まだまだあります!お米をつかった飲み物、調味料、お菓子

世界のお米料理もご紹介します!

「おこめ(お米)」を使ったレシピのご紹介

「ケチャップライス」幼稚園・保育園の給食レシピ(富喜屋オリジナル食育レシピ)
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