この度、株式会社富喜屋では、幼稚園お弁当給食をご利用いただいているお客様である「カトリックさゆり幼稚園」の園長 岩城朋子先生にお話を伺いました。
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みんなで一緒に食べられる喜びと、給食で変わった子どもたちの様子
園長「岩城 朋子」先生
カトリックさゆり幼稚園は、大阪府吹田市にある私立幼稚園で、1965年に設立されました。カトリックの教えに基づき、祈りや感謝の心を育み、素直で思いやりのある子どもを育てることを目指しています。
富喜屋の給食を導入されて約5年になるという園様で、給食が子どもたちや園にもたらした変化についてご紹介します。



【導入のきっかけ】アレルギー対応の課題から「みんなで一緒に」食べられる給食へ
カトリックさゆり幼稚園様が富喜屋の給食導入を検討された背景には、以前の給食業者ではアレルギー対応が難しかったという課題がありました。
アレルギーを持つお子様が、他のお子様と同じ給食を食べられない状況だったと言います。
保護者の方からも「できたら一緒に食べられるようなお弁当給食があればありがたい」という声が上がっていたそうです。
園では「アレルギーを持つ園児も一緒に食べられるお弁当給食がいいね」と考え、新しい業者を探していました。

【富喜屋の給食を選んだ理由】豊富なアレルギー対応と「お出汁」へのこだわり
給食業者を探す中で、園長先生は以前勤務していた幼稚園で、富喜屋が「多くのアレルギーへ対応をしている」と知っていたので問い合わせをしたと言います。
数ある業者からの情報(チラシなど)も検討したそうですが、富喜屋の説明を聞いて、豊富なアレルギー対応に加え、「お出汁もしっかり取っている」と分かり、「富喜屋はより良い給食」と感じたことが採用の決め手になったとのことです。
他の業者の説明を聞くと結構「お子様ランチ風」な給食が多いと感じた点も、富喜屋を選んだ理由の一つかもしれません。
【給食で変わった子どもたちの様子】「食べなかった子が食べるように!」驚きの変化
富喜屋の給食に切り替えてから、子どもたちの様子には大きな変化が見られます。特に年少クラスでは、最初は給食に苦戦するお子様も少なくなかったそうです。
家では白いご飯や麺しか食べない子が、また幼稚園ではおにぎりすら食べずにいた子が、中には何も食べられずに帰る子がいた中で、先生方の働きかけで、子どもたちは少しずつ食べられるようになっていきました。
例えば、苦手だと思っていた人参を一口食べてみたら「美味しい」と言って全部食べられた子。最初は苦手だったカレーをたくさん食べられるようになった子。グリーンピースのカレー風味を美味しいと言って全部食べたりと、以前からは考えられないような変化が見られており、先生方も「すごい」と驚かれています。
【プレッシャーなく「食べられる」経験を積み重ねる】先生方の温かい声かけと工夫
子どもたちが給食を楽しんで食べられるようになった背景には、先生方の温かい声かけと工夫があります。
子どもにお弁当箱全てを渡すとプレッシャーになってしまうため、お弁当の蓋にちょっとずつ入れて、ミニ弁当を作り「これだけ食べたらもうおしまい」という目標を本人と相談して決めたり、頑張って一口食べたことを褒めたりしています。
美味しいと感じたものをきっかけに、他のものも食べられるように優しく導いているとのことです。
最初から全部食べることを求めず、小さな「食べられた」という喜びの経験を積み重ねられるようにサポートされています。
年長クラスでは「給食売り切れ」も!高まる子どもたちの食欲
子どもたちの食べる量は確実に増えており、特に年長クラスの三学期になると、給食が足りなくなる日が出てくるほどだそうです。「今日のお代わりは売り切れました」という園内放送をかける日も!
あんなに給食を嫌がっていた子どもたちが、これほどまでに食べてくれることに驚きを感じており、「小学校に行ってもどんな給食でも食べられるようになるのでは…」期待されています。
【保護者からの声と向き合う】試食会で伝わる富喜屋給食の美味しさ
保護者の方からは、給食のメニューに関する要望がある一方、卒園を控えた保護者からは「給食のメニューのレシピを知りたい」という声も上がるほど、給食への関心が高いそうです。
ただし、給食導入当初は「薄味で味がない」「美味しくない」と子供から聞いた… といったクレームもあったと言います。そこで保護者向けの試食会・給食説明会を富喜屋の同席で実施したところ、保護者からは「とても美味しかった」という声が多く聞かれ、それ以降、クレームは驚くほど無くなったとのことです。
季節の野菜がたくさん入っている、伝統的な和食がしっかり入っている、薄味だけど出汁のきいた優しい味という富喜屋の給食の良さについて保護者に理解を深めて頂くために、今後も定期的に試食会を実施していく予定です。
【給食と連携した食育】感謝の気持ちと栄養バランスの大切さを学ぶ
カトリックさゆり幼稚園様では、給食の時間だけでなく、食育にも力を入れています。毎日の生活指導の時間に、食べ物を残さないことの大切さや、体の成長に必要な栄養バランス(赤・緑・黄色の話)について話したり、世界の食糧事情に触れながら、美味しいものを食べられることへの感謝の気持ちを伝えたりしています。
子どもたちが食に関心を持ち、楽しく学べるように、パペットを使ったり、色をテーマにしたりといった工夫もされているとのことです。
「学校法人サント・アンゼロ学院 カトリックさゆり幼稚園」さま 取材後記

園長の岩城朋子先生が、給食について熱心にお話しくださる姿に、終始ありがたさを感じながらお話を伺っていました。
美味しかったおかずや、改善が必要だったおかず、子どもたちの反応についても率直に共有してくださり、「子どもたちにとって本当に良い給食を一緒に作っていきたい」というお気持ちが強く伝わってきました。
カトリックさゆり幼稚園様における子どもたちの「食べる力」の成長と心豊かな育ちに、富喜屋の給食が少しでも貢献できていることを、大変光栄に感じた取材でした。
代表取締役 宮崎裕生