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「ラム肉(羊肉・マトン)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

豚肉・牛肉・鶏肉以外にも、いろいろなお肉があります。
北海道の郷土料理「ジンギスカン」で有名な ラム肉 もそのひとつです。
保育園や幼稚園の給食にはあまり登場しないかもしれませんが、家庭料理で使うと食の幅が広がります

「ラム肉(羊肉・マトン)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】
「ラム肉(羊肉・マトン)」の こどもに話したい!栄養と調理・保存のコツ【食育コラム】

ラム肉(羊肉・マトン)ってどんなお肉?

羊のお肉には年齢によって呼び方があります。

  • ラム肉:生後1年未満の子羊のお肉。やわらかくてクセが少ないのが特徴です。
  • マトン肉:生後2年以上の羊のお肉。ラムより風味が強く、独特のにおいがあります。

ラム肉の旬

ラム肉は一年中手に入ります。特に「旬」という時期はなく、通年楽しめます。

ラム肉の栄養

ラム肉には、筋肉や肌、髪の構成材料となるたんぱく質が含まれています。また、全身に酸素を運ぶ赤血球の材料となる鉄、たんぱく質やDNAの合成に必要な亜鉛などのミネラルも含まれています。

おいしい「ラム肉」の選び方

新鮮なラム肉を選ぶときは、淡い赤色のものを選びます。脂身は白く、適度なかたさがあるものが良質です。

ラム肉の調理のポイント

ここで保育園・幼稚園の子どもたちが「ラム肉」を美味しく食べられるように調理のコツについてお伝えします。ラム肉は臭みを抑えることが美味しく食べるコツの一つです。給食やご家庭で活かしてみましょう。

臭みを取る方法

  • 余分な水分を拭き取る
    肉から出た血液や水分をキッチンペーパーで軽く取り除きます。
  • 香辛料を使う
    調理前に香辛料をもみ込む、または日本酒に軽く漬けると、においが和らぎます。
  • 温かいうちに食べる
    冷めると香りが強く感じられることがあるため、できるだけ温かいうちに食べましょう。

ラム肉の保存方法

次に、ラム肉の保存方法をご紹介します。

冷蔵保存

購入時のパッケージに記載された消費期限内に使い切ります。

冷凍保存

小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に入れます。においが気になる場合は、下味をつけてから保存するのも一つの方法です。下味をつけた場合は、ラップをせず保存袋に直接入れます。保存期間の目安は約1カ月です。

【下味の例】

  • ハーブソルト
  • 塩とこしょう

解凍について

解凍は冷蔵庫で自然解凍、もしくは氷水で解凍し、必ず加熱してから使用します。

「ラム肉」を離乳食に取り入れる時期と硬さの目安

ラム肉は独特の風味があり、肉質もかたく、かみ切りにくいのが特徴です。そのため、離乳食には向いておらず、目安として3歳未満の子どもには食べさせないほうがよいとされています。小さな子どもには、まず白身魚や豆腐に慣れ、次に脂質が少なく消化のよい肉(鶏ささみ、鶏胸肉など)から取り入れましょう。

保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

小さいお子さんは細菌に対して抵抗力が弱いため、冷蔵保存したものは当日、冷凍保存の場合で1週間を目安になるべく早めに使い切りましょう。冷蔵保存で数日、冷凍保存で2週間以内が目安です。また、食べさせる前には、必ず再加熱してから与えます。

※赤ちゃんの発育・発達には個人差があります。
はじめて与える場合は、平日の医療機関が開いている時間帯がおすすめです。お子さんの様子をみながら、少量から離乳食を進めてください。

離乳食に取り入れる時期と硬さの目安|保存した食材を離乳食・幼児食に取り入れる場合

子どもに話したい「ラム肉」の話 ~ラム肉クイズ!

羊(ひつじ)の鳴き声はなんでしょう?

  • めぇ~
  • もーもー
  • ぶーぶー

答え:① めぇ~
→ 羊は「めぇ~」と鳴きます。牛は「もーもー」、豚は「ぶーぶー」ですね。

まとめ

ラム肉は独特の風味と豊富な栄養が魅力のお肉です。臭みを抑える調理や保存の工夫をすることで、子どもも食べやすくなります。3歳未満の子どもには適さないため、成長に合わせて取り入れ、食の楽しみを広げましょう。