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保育園・幼稚園・こども園の幼児専門の給食委託会社「富喜屋(ふきや)」

「こどもが噛まない」とお悩みの方へ - 主食は「ごはん」、おやつは「グミ」で始める“噛む力”の話 ①(解説編)【お家で食育コラム vol.15】

「こどもが噛まない」とお悩みの方へ - 主食は「ごはん」、おやつは「グミ」で始める“噛む力”の話 ①(解説編)【お家で食育コラム vol.15】

「うちの子、あまり噛まずに飲み込んでしまって…」
「よく噛んで食べなさい、って毎日言っているのに、なかなか身につかない」
こんなお悩み、ご家庭でよく聞きますね。

「よく噛むこと(咀嚼)」は、こどもの食育でも、とても大切なテーマです。
弊社が大切にする「食育の柱」にも「噛む力」が入っていますが、
あらためて考えると、これがむずかしいです…。

こどもがよく噛まない理由には、時代の変化も関係しています。
やわらかくて食べやすいものが増えた今、わたしたち大人も、昔に比べると噛まなくなったと思います。
大人が噛んでいないのに、こどもに「噛みなさい」と言うのは少し無理があるかもしれません。

そこで今回は、「噛むこと」を、こどもだけの課題ではなく、“家族みんなの食卓”の話として考えます。
そして、毎日の食生活でゆっくり育てていくためのヒント
をご紹介します。

この記事は前後編の二本立てです。
→前編(解説編)は「なぜ噛む方がいいのか」「噛む力はどう育てるのか」を、
→後編(実践編)は「こどもがよく噛むものは何か」という意外なお話をご紹介します。

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なぜ「よく噛んだ方がいい」と言われるの?

昔から、よく噛むことは体によいと言われますが、
これは、体や脳に嬉しい「咀嚼の効果」がたくさんあるからです。たとえば、

  • よく噛んで食べると満腹を感じやすくなる
  • 消化を助ける
  • あごが鍛えられる

と言われているからです。
また、「噛むこと」と脳のはたらきについても、いろいろな研究がされています。
噛むことで脳が活発に働くと言われているので、「よく噛むと頭が働くよ」と言われた経験がある方もいるでしょうね。

昔と今で、噛む回数がどれくらい違うかを表す、こんな目安があります。
→ 弥生時代の人々は、一回の食事で約4000回も噛んでいたとも言われています。
それが時代とともに減って、今は 1/6 まで減っていると…。

数字には諸説ありますが、「昔の人は、今よりずっとよく噛んでいた」のは確かなようです。
理由はシンプルで、昔の食事はかたいものが多く、よく噛まないと飲み込めなかったからです。
逆に言えば、今の食事がやわらかくなったぶん、意識しないと噛む回数は自然に減ってしまうということです。

「こどもが噛まない」とお悩みの方へ - 主食は「ごはん」、おやつは「グミ」で始める“噛む力”の話 ①(解説編)【お家で食育コラム vol.15】

噛む力は「育てるもの」

ここで大切なのは、「噛む力は、放っておいて勝手に育つものではない」ということです。
「いつか自然に噛むようになるだろう」と思っていても、やわらかいものばかり食べているのですから…。

とはいえ、「よく噛みなさい」「何回 噛んだ?」と、常に声をかけ続けるのは難しいし、「噛む回数を数える」ことも長続きしません。

そこでおすすめしたいのが、「自然と噛む回数が増える食事を選ぶ」という考え方です。
意識するのではなく、自動的に噛んでもらうのなら、毎日のことでも無理がありません。

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今日からできる一番かんたんな方法 ― 主食を「ごはん」に

一番かんたんなのが、「主食をごはんにする」ことです。
ごはんとパン、どちらも毎日の主食ですが、実は「噛む」という点で、かなり違いがあると言われています。
ポイントは、「粒(つぶ)」か「粉(こな)」かです。

  • ごはんは、お米の粒をそのまま炊いたものなので、
    口の中で「粒」をつぶしながら食べます。だから自然と噛む回数が増えます。
  • パンは、小麦を細かく挽いた「粉」から作られているので、
    あまり噛まなくても飲み込めてしまう。同じ主食でも、噛む回数には差が出やすいです。

これは「パンがいけない」という話ではありません。
パンにはパンの美味しさや手軽さがあるし、朝ごはんの定番ですから。
ただ、「うちの子、噛まないな」と感じたら、できるだけ「ごはん」にするだけで、噛む回数が増えるかもしれません。

これなら、こどもだけでなく、家族みんなで噛む回数を増やせるかもしれません。

「噛む」を考えた、弊社の給食

ここで、富喜屋(ふきや)の給食の話を少しさせてください。
給食では、お米をお勧めしています。その理由は3つあります。

① ごはんとおかずを組み合わせて味わう、日本ならではの食文化を大切にしたい

ごはんには、おかずや汁物の味を引き立てる特徴があります。
ごはんとおかずを交互に食べながら、それぞれの味わいを口の中で調和させて楽しむ「口内調味」は、和食の魅力の一つです。さまざまな味や食感を感じながら食事を楽しむことは、豊かな食体験につながると考えています。

② ごはんがとてもシンプルな食べ物だからです

ごはんは基本的に米と水だけで炊くことができ、素材そのもののおいしさを味わうことができます。

一方で、パンは小麦粉だけでなく塩や油脂などさまざまな材料を使って作られます。
どちらもおいしい食品ですが、私たちはできるだけ素材本来の味を感じられる食事を大切にしたいと考えています。
その点で、ごはんは毎日の給食に取り入れやすい主食だと考えています。

③ お米に親しむ機会を増やしたいからです

朝食ではパンを召し上がるご家庭も多く、こどもたちにとってパンは身近な存在です。
その一方で、給食ではごはんを中心にすることで、お米のおいしさや和食の良さに触れる機会をつくりたいと考えています。

ごはんだけでなく、パンや麺などさまざまな主食を経験することは、食の幅を広げることにもつながります
もちろんパンもご要望があればお出しするのですが、このような理由で基本的にはごはんをお勧めしています。

結果として、お米はパンより自然と噛む回数が増えるので、毎日お出ししているごはんは、知らず知らずのうちに、こどもたちの「噛む力」を静かに支えています。

またさらに給食では、ごはんに合わせるおかずにも、噛みごたえのあるものを大切にしています。
野菜をあえて少し大きめに切ったり、切り干し大根や昆布など、よく噛む食材を取り入れています。
「ただ かたいもの」を出すのではなく、「おいしく、しっかり噛んでもらう」工夫を、毎日の給食で重ねています。

(前編のまとめ)噛む力は、毎日の食事でゆっくり育てる

ここまで、噛むことの大切さお話ししてきました。

  • 噛んでいないのは、こどもだけではないので、“家族みんなの食卓”の話として考える
  • 噛む力は、放っておいては育たない、噛みごたえのある食事で育てるもの
  • 「噛みなさい」と言うより、自然と噛む食事を選ぶ。主食を「ごはん」にするのが、一番お手軽な方法

主食を考えることで、毎日の食事は、自然と噛む回数が増えていきます。
では、おやつはどうでしょう?
「噛む力なら、かたいおやつを食べさせればいいの?」と思いたくなりますが、実はここに、大きな落とし穴があります。こどもが本当によく噛んでいるのは、「かたいおやつ」ではないのです。

その意外な答えと、いつものおやつを“噛む練習”に変えるコツは、後編(実践編)でたっぷりご紹介します。
実は、こどもが驚くほど噛むおやつが、後編でご紹介する「グミ」です。

※「お家で食育コラム」は、ご家庭で楽しみながら取り組める食育のヒントをお届けするコラムです。

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